やる気スイッチは自分で押しなさい
2018/05/22
某塾のCM
某塾の、「やる気スイッチ」のCMをご覧になったことがある方も多いでしょう。
「♪見つけてあげるよ~ 君だけのやる気スイッチ~」っていう、アレです。
歌詞は素敵ですね。しかし一緒に流れる映像は非常に良くありません。(もしご存じない方はyoutube等で一度見てください)
何がかというと、塾の先生が、生徒の背中にやる気スイッチを「見つけてあげる」まではとても熱意が感じられて良いのですが、何とその直後に、先生がそれを押してしまうのです。
いやいや、押したらアカンでしょ。(挙句の果てに押されたその子は塾から走り出して行ってしまうという…何のスイッチを押したんだ?)
スイッチを発見したならその次にすべきなのは、「『そのスイッチを自分で押す為にはどうすれば良いのか』を考える」ことです。
やる気 自己制御
一度押したらそのまんま、なんていうやる気スイッチは滅多にありません。
この辺りの話はまた稿を改めますが、余程ストイックな性格でない限り、やる気は出たり出なかったり、かなりムラがあるでしょう。
これを上手に自己制御することが、継続に繋がり、成果に繋がる訳です。
努力 徒労
繰り返しになりますが、大切なのは、まず自分のやる気が出る事柄が何かを掴むこと、次にそれを自分で切り換え・調整が出来るようになることです。
具体的な方策(例えば英語の学習であれば、単語を覚えるとか長文を読むとかリスニングを聴くとか)はあくまで手段であって、目的ではありません。
親も指導者も、是非このことを理解して頂きたいと思います。
努力は人を裏切らないなんていう言葉もありますが、このことを踏まえていない努力は無駄になることも多くあります。この場合は、努力ではなく徒労と言った方が正しいかもしれません。
そもそもやる気スイッチは「内部」にあるので、他人が押すことは出来ないんですけどね。
text:山近晃広
飯田橋にある学習塾『誠塾(まことじゅく)』代表。
10年以上の講師経験を元に、教育や学習に関する話をして参ります。
勉強のコツから業界の裏話まで!? 話題は硬軟織り交ぜて。
JAPAN MENSA会員。
●誠塾 http://www.ab.auone-net.jp/~makoto-j/
※当サイトの「ベース馬鹿見参!」に共感いただいた「誠塾」の塾長・山近様よりご寄稿いただきました。