オードリー/ポール・デスモンド
はずかしながら、この年齢になって、やっとこさ、ポール・デスモンドの真価というか、凄さを実感できるようになったと同時に楽しめるようになってきたように思えます。
もちろん、ブルーベックとの共演諸作やリーダー作もひととおり聴いてきたつもりなのですが、どちらかというとBGM的なノリで軽い気持ちで聞き流してきた自分の青さに反省することしきり。
このアルバムは、ポール・デスモンド、トロントでのライブです。
デスモンドのラストアルバムでもあります。
タイトルにもなっている2曲目の《オードリー》は、もちろんヘップバーンのこと。
デスモンドは、オードリー・ヘップバーンのファンだったのですね。
盟友だったデイヴ・ブルーベックとの共作です。
演奏の内容はというと、デスモンドのアルトの素晴らしさはもちろんのこと、ギターのエド・ビッカードの趣味の良いギターも聴きどころです。
おすすめナンバー、かつ本作のハイライトは、なんといっても《ホェン・サニー・ゲッツ・ブルー》。
記:2013/01/22
album data
AUDREY- LIVE IN TORONTO 1975 (Ais)
- Paul Desmond
1.Too Marvelous For Words
2.Audrey
3.Line For Lyons
4.When Sunny Gets Blue
5.Darn That Dream
Paul Desmond (as)
Ed Bickert (g)
Don Thompson (b)
Jerry Fuller (ds)
1975/10/25-11/1
Live at Bourbon Street,Toronto,Canada