『バベル』を観てきました
2018/01/09
「五感」に訴えかける作品
女房と息子を連れて映画『バベル』を観てきました。
試写会で観た本作があまりに素晴らしく、非常に五感に訴えかける内容だったからです。
そう、五感に訴えかける音楽の選曲の良さ、空間の切り取り方と編集の巧みさが、マバタキをするのも勿体無いほど、息をつかせぬほどの勢いでスクリーンに意識を張り付かせるほどの優れた映画だ、と試写を観たときに感じたのです。
だから、たとえ意味が分からなくても、これは絶対に将来は映画監督になりたいと言っている息子に観せておくべきだと思いました。
音楽がいい!
で、本日、公開初日に息子と、「そんなにあなたが“いい、いい”というなら見たくなった」という女房を連れて観にいったわけです。
行ったのは錦糸町のオリナスの映画館でしたが、18時からの上映は、席がガラガラだった。
でも、後で係の人に聞くと、初回特典として来場者に配る「バベルの塔ジグソーパズル」は、午前中の段階でなくなってしまったそうだから、もしかしたら、午前中にたくさんお客さんがきたのかもしれませんね。
息子に感想を訊くと、開口一番「分からなかった!」……(笑)
うん、正直でよろしい!
「でも、感じるものはあっただろ?」と訊くと、
「うん、音楽はすごくよかった。分からないけど、全然飽きなかった!」だそうなので、一応、小学2年生なりに感じるものはあったのかもしれません。
私自身も、ストーリーや時系列&因果関係までを細かく理解してもらおうとは思ってはいませんでした。
息子に観せたいと思った理由は、「ただ素晴らしい映像とスケール感、サウンドを五感で感じてくれるものがあれば、それでいい、心の糧になるはずだ」、それだけです。
帰りのタクシーの中で、息子は、坂本龍一の《美貌の青空》を口ずさんでました。
映画のほぼエンディング近流れる曲です。
ま、この曲は私も好きなので、家では映画で使われた『04』のバージョンや、『スムーチー』のバージョンもよくかけているのですが、息子が鼻歌を歌っているのを聞き、心のどこかに『バベル』の何かがひっそりと染みていることを実感しました。
▼重たく鉛色の空を連想させる《美貌の青空》
SMOOCHY スムーチー
▼劇中ではこのアルバムのバージョンが使われてます
/04
ロッキー・ザ・ファイナル
そういえば、書き忘れていたことを思い出したんだけど、先日、やはり女房と息子を連れて『ロッキー・ザ・ファイナル』を観てきました。これも、試写で観て「お、なかなかイイじゃん」と思ったからです。
女房はこれを観て感じ入るところがあったようですが、息子は、映画を観終わった直後から、『スパイダーマン3』の話ばかりしているので、もしかしたら、ツマんなかったのかな?と思い、おそるおそる「どうだった?」と訊いてみると、
「いやぁ、ロッキーはやっぱり『1』が一番面白いよな」だそうです。
ま、そうなのかもしれんけどさ、年をとったロッキーの悲哀や、人生の重み、妻に先立たれた悲しみと、抑えきれない自身の内部の熱い血の滾りなどは、まだ分からないようでしたね。
ま、これが分かる小学校2年というものも恐ろしいけどさ(笑)。
でも、試合に備えてのトレーニングシーンは、いつものパターンと同じだけれども引き込まれたと言ってましたね。
ま、そんなもんかもしれない。
次は、『スパイダーマン3』に連れていかなければ。
多くの人の評価もそうだと思うけれども、やっぱり息子も「1」が一番いいのだそうな。
ロッキー(特別編)
次いで好きなのは、ストリートファイトの「5」なのだとか
ロッキー5
記:2007/04/28(from「趣味?ジャズと子育てです」)