バールとエスプレッソ
バール
イタリアには、煙草やジュース、缶コーヒーの自動販売機はない。
あ、それはフランスとかヨーロッパの国々のほとんどがそうだけど。
そのかわり、イタリアの街を歩くと、いたるところに、煙草やお菓子、時には酒類も飲ませてくれる立ち飲みコーヒーショップ、バールがある。
街の中をほんの少し歩けば、すぐに見つかるぐらいバールの数は多い。
イタリア国内のバールの数は15万軒とも16万軒ともいわれので、なるほどと納得。
イタリア人はもちろん家庭でもコーヒーは飲むが、それ以外にもバールで1日最低1~2回はコーヒー(主にエスプレッソで、カプチーノはほとんど飲まない)を飲むそうだ。
たしかにバールという空間は不思議と何度でも足を運びたくなるような空間だと思う。
と、書いているうちに、なんだか急に行きたくなってしまった。
食べ物や飲み物って、同じ味でも、場所が違うと随分と味も気分も違って感じるからね。
エスプレッソ
さて、イタリアの街中に無数に点在する「バール」という「立ち飲みコーヒー屋さん」だが、このバールを覗くのも、旅行の楽しみの一つだ。
バールのカウンターで砂糖とミルクをなみなみと注ぎ、カップを見つめながら本当にいとおしそうにスプーンを掻き回しているイタリアの人たち。
彼らの姿につられて、私も砂糖とミルクを入れて飲んでみたら、甘さが苦味を引き立て、苦味が甘さを深くする相乗作用で、これがまた非常にウマいんですね。
コーヒーには砂糖もミルクも入れない私だが、それ以来エスプレッソに関しては砂糖とミルクをなみなみと注いで小さなカップにスプーンを突っ込みカチャカチャと掻き混ぜて飲むこともある。
5回に1回ぐらいは。
いや、10回に1回ぐらいかな?
記:2000/12/02