ベスト・オブ・ レッドベリー
リードベリーではなく、レッドベリーね。
古いブルースを聞きたい人は、レッドベリーから入るというのも良いかもしれませんね。
音質、音色、雰囲気。
感じるタイムスリップ感の衝撃は半端ないかもしれません。
個人的には、チャーリー・パットンよりも力強さとインパクトを感じた。
ま、もちろんチャーリー・パットンも、ものすごい生命力のブルースを刻んでいるのですが。
両方とも、ほぼ同時代に活躍した、ブルース史、アーリー中のアーリー巨人。
チャーリー・パットンに感化された人はレッドベリーを聴け。
レッドベリーに震えた人はチャーリー・パットンに痺れろ。
いずれにしても両方聴いて、なんだか「音」が身体を構成する細胞の一部になってしまったら、もうブルースの泥沼からは抜け出せません。
はじめて聴く人は12弦ギターの音色に驚き、次いでレッドベリーの深い歌声に感嘆しよう。
成人したての初めてお酒を飲む人が、いきなりバーボン飲むような感覚かもしれないけど。
で、はじめて飲んで大好きになる、ハマるって人もそうは多くはないと思うけど。
特に、戦前ブルースは、タフでごっつい手ごたえのバーボンが多いし、レッドベリーはその中でも最上級かもしれない。
だからこそ。
一気に好きになろうと意気込む必要なし。
まずは体の中に入れて、その手ごたえを覚えて。
その手ごたえをふと思い出した時、なにがなんだかよくわからないけれども、その手ごたえが恋しくなったときに、また聞けば良し。
だんだん好きになってくる。
折に触れて聴きたくなる。
そういう時のために、やっぱり「ベスト」は常備しておく必要があるのです。
▼収録曲
1. The Bourgeois Blues
2. Look, Looky Yonder/Black Betty
3. Poor Howard/Green Corn
4. The Gallows Pole
5. Noted Rider
6. Big Fat Woman
7. Burrow, Love And Go
8. Bring Me Li'l Water Silvy
9. Julie Ann Johnson
10. Line 'Em
11. Whoe Back Buck
12. John Hardy
13. In New Orleans
14. Goodnight Irene
15. Where Did You Sleep Last Night?
16. How Long
17. Yellow Gal
18. On A Monday
19. Blue Tail Fly
20. The Boll Weevil Song
記:2014/12/14