ブラインド・ベースマン奏でる、心に染み入る音色
2018/01/14
行き着けの音楽バーが、昨日の夜、ジャムセッションを催すとの連絡を受けました。
急いで帰宅し、飯を食い、寝巻きに着替えた私は、下駄を履いてウッドベースをかついで、深夜に顔を出し、演奏してきました。
ジャムセッションで店に集まっていた人たちは、ミクシィのコミュニティで知り合った人たち同士のジャムセッションの会なのだそうです。
どうりで、皆打ち解けていて、和やかな雰囲気だったわけだ。
だから、ミクシィのそのコミュニティに登録していないのは私のみ。
要は、楽器をやっている人たちのオフ会の会場に私がまぎれこんだ、というカタチでしたね。
でも、ウッドベースと下駄がインパクトだったらしく、早速セッションに誘われ、女性ヴォーカルの方が気だるく歌う《スイート・ホーム・シカゴ》、ピアノの方がテーマを口笛で吹いた《ミスティ》、ウッドベースで初トライの《ホテル・カリフォルニア》を演奏しました。
このミクシィコミュニティのみなさんの共通のレパートリーは、キッス、ツェッペリンあたりのロックだったようで、これらの曲が演奏されているときは、私はカウンターで酒を飲みながら、良い気分で演奏を聴いていました。
みなさん楽しそうで、なかなか良い雰囲気のセッション大会だったと思います。
ベースとピアノを弾いていた方は盲目の方でしたが、滅茶苦茶いいプレイするんだよなぁ。
ピアノの人はやさしく空気全体と包むようなピアノ、ベースの人は、腰と輪郭のしっかりした音数の少ない低音をしっかりと出してアンサンブルを支えていました。
彼が弾いていたベースは、店に置いてあるESP製のベースでしたが、正直、このベース、こんなにも良い音が出るとは思わなかった。
私も手ぶらで店に遊びに行ったときはこのベースを弾かせてもらっていますが、こんなに良い音を出せないです。
いかに自分は楽器の性能やセッティングなどに頼ってベースを弾いているのかということを思い知らされました。
そういえば『機動戦士ガンダム』でランバ・ラルが、アムロがこんな感じのセリフを言っていたことを思い出しました(正確には思い出せないけど)。
「坊やが勝ったのは、坊やの腕のお陰じゃない。ガンダムの性能のお陰だ」
……そう、私も坊やです。
記:2006/04/27(from「ベース馬鹿見参!」)