ボス・ホーン/ブルー・ミッチェル

   

ブルー・ミッチェルの『ボス・ホーン』は、デューク・ピアソンがホーン・アレンジ!

で、ピアノがチック・コリア!

ホレス・シルヴァーのグループに在籍していたブルー・ミッチェルは、やはり再度マンのピアニストにはホレス的な要素が欲しかったようですね。

で、白羽の矢が立ったのがチック・コリアというわけ。

ま、ストレートにファンキーというピアノとはいえないかもしれないけれど、ファンキーなテイストは過去の様々なミュージシャンとのセッションで身体の内側に身についているピアニストともいえるし、音楽を「わかっている」上に、的確な伴奏能力がミッチェルのツボにはまったのかもしれませんね。

……という話題性で、肝心のブルー・ミッチェルのトランペットが霞んでしまいがちなこのアルバムなのですが、なかなかどうして、ミッチェルのプレイも溌剌としています。

ブルー・ミッチェルといえば、《アイル・クローズ・マイ・アイズ》のようなストレート・アヘッドで歌心溢れる4ビートが思い浮かぶのですが、なかなかどうして、ジャズロック風のサウンドにも、綺麗に溶け込むトランペットなんですね。

ちょっと、このアルバムの場合は、チック色が強い感じがしなくもありませんが、それはそれでグーであります。

▼収録曲
1. Millie
2. O Mama Enit
3. I Should Care
4. Rigor Mortez
5. Tones For Joan's Bones
6. Straight Up And Down

記:2015/10/17

 - ジャズ