ドナルド・バード・アット・ザ・ハーフ・ノート・カフェ vol.1/ドナルド・バード
デューク・ピアソン作の魅力的なナンバー
私は、どちらかというとvol.2のほうがお気に入りで、「2」のほうばかりを愛聴していたんだけれども、久々に「1」を聴いたら、《マイ・ガール・シャール》に魅せられた。
名曲です。
デューク・ピアソンはいい曲書くよなぁ、とつくづく思う。
大袈裟で、滅茶苦茶キャッチーな曲は書かないけれども、きちんと聞くと、こちらの心の小さなツボをピリッと的確に突いてくる、非常にセンスの良いさじ加減の旋律を作るのがこの人は本当に得意だ。
ピアソンのアルバムと勘違いすることもある
ドナルド・バードとペッパー・アダムスの双頭グループのライブ盤、そしてニューヨークの『ハーフ・ノート・カフェ』での演奏の記録がドナルド・バード・アット・ザ・ハーフ・ノート・カフェ』だ。
もちろん、バードとアダムスのプレイも素晴らしいが、私は、『ハーフ・ノート・カフェ』は、いつも、デューク・ピアソンのアルバムだと勘違いして、デューク・ピアソンを聴くつもりで、このアルバムに手が伸びる。
で、ジャケットのクレジットを見て、「あ、そういえば、これデューク・ピアソンのアルバムじゃなかったんだ」と気がつくぐらいだから、それだけ、このグループにおいての彼の役割とポジション、存在感は大きいのだろう。
バードとバリトンサックス奏者、ペッパー・アダムスの火の出るような応酬もおいしいが、影の立役者、デューク・ピアソンのピアノにももっと注目してみよう。
あ、それと彼の作った曲にもね。
ちなみに、冒頭の司会の女性は、後にアルフレッド・ライオン婦人となるルース・メイソン。
記:2010/05/24
album data
DONALD BYRD AT THE HALF NOTE CAFE vol.1 (Blue Note)
- Donald Byrd
1.Introduction by Ruth Mason
2.My Girl Shirl
3.Soulful Kiddy
4.A Portrait Of Jennie
5.Cecil
6.Theme:Pure D.Funk
Donald Byrd (tp)
Pepper Adamas (bs)
Duke Pearson (p)
Laymon Jackson (b)
Lex Humphries (ds)
1960/11/11