カレー南蛮

   

curry_nanban

カレーが好きだ。

辛ければ辛いほどよい。

しかし、例外的に蕎麦屋のカレーも好きだ。

ダシの利いた、ちょっと甘味のある蕎麦屋独特のカレーの魅力には抗しがたいものがあり、これを食べているときは、なんだかとても幸福な気分になれる。

もちろん蕎麦屋のカレー・ライスも良いが、蕎麦屋のカレーといえば、やっぱりカレー南蛮だ。

カレー南蛮のどこが良いか。

ダシの効いたかけ汁。そして、ポイントはネギなのだと思う。

カレー・ライスといえばタマネギだが、カレー南蛮には長ネギがよく似合う。

カレーの汁に、長ネギの香りがなんともよく合うのだ。

そして、鴨の肉。

「鴨がネギを背負って…」とはよく言ったものだが、鴨とネギは良いコンビなのだろう。

もっとも、店によっては、タマネギと豚のバラ肉を使っているところもあるが、やはり私は「ネギと鴨」の組み合わせのカレー南蛮のほうが好きだ。

ところで皆さんは、カレー南蛮といえば、蕎麦派でしょうか、うどん派でしょうか?

節操の無い私は、両方好きなので、オーダーをしたときに「うどんにしますか?それとも蕎麦ですか?」と尋ねられると、一瞬迷ってしまう。

出来れば両方注文して、食べ比べてみたいという誘惑に駆られるが、気を取り直して、その日の気分で蕎麦を頼んだり、うどんを頼んだりといったことを繰り返している。

「カレー南蛮といえば、やっぱり、うどんでしょう」という人も多いが、蕎麦バージョンにも捨てがたい魅力があるので、本当に困ってしまう。

ハーフサイズで、うどんと蕎麦の両方を食べられるセットを設ければ、私の悩みも一挙に解決されるのだが、まぁ、カレー南蛮の蕎麦とうどんを同時に食べたがるような奇特な人はそんなにいないのだろうな。

記:2002/03/21

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