ディナー・ミュージック/カーラ・ブレイ

   

カーラ・ブレイといえば……。

⇒近寄りがたいコワモテ女子。

⇒たしかフリージャズ方面の人たちとも交流があったよね?

⇒アンサンブルも構築的で固そうな感じ?

カーラ・ブレイを「聴かず嫌い」の人が抱きがちなイメージは上記の如くだと思うんだけど、そのような人ほど、一度『ディナー・ミュージック』を聴いてみましょう。

先入観が覆されるはずだから。

ピアノはリチャード・ティーが弾いているので、カーラはオルガンがメインなんだけど、なんとも柔らかくて心地のよいオルガンを奏でています。

スティーヴ・ガッド、ゴードン・エドワーズ、コーネル・デュプリー、エリック・ゲイル、そしてリチャード・ティーと、リズムセクションは、どちらかというとフュージョン寄りのミュージシャンたちなんですけど(というか「スタッフ」ですね)、逆に管楽器のほうは、ラズウェル・ラッドにマイケル・マントラーら、フリー色の強い人たちを配している、この人選のバランスも面白いですね。

チューバまで参加しているし。

リズムセクションとフロント陣は、メインで活躍する「畑」は違えど、カーラの絶妙な作曲と編曲、そして采配によって、心地よいアンサンブルが生み出されているのです。

《アイダ・ルピノ》は必聴よ!
(・∀・)b

▼収録曲
1.Sing Me Softly Of The Blues
2.Dreams So Real
3.Ad Infinitum
4.Dining Alone
5.Song Sung Long
6.Ida Lupino
7.Funnybird Song
8.A New Hymn

記:2016/02/26

 - ジャズ