ジャンゴのベース、あの瞬間

   

久々にMJQの《ジャンゴ》が聴きたくなったので聴いてみた。

『ジャンゴ』収録の初演のやつね。

沈鬱なテーマ。

哀しみのムードがピン!とした緊張感とともに演奏全体を覆っている。

しかし、ミルト・ジャクソンがソロを取り始めた瞬間、ピン!と張りつめていたムードが、少しほぐれるんですよ。

もちろん、演奏全体の哀しみのトーンは変わらずなんですが、ミルトがヴィブラフォンの板をタメを効かせて叩き始めた瞬間、確実に空気が変わる。

その瞬間が好きなんですよ。

あと、パーシー・ヒースのサビの箇所の例のベースライン。

よく出来た曲だと思います。

毎日聴くとゲップだけれども、たまに聴くと、やっぱり良いですね。

記:2016/08/18

 - ジャズ