ドゥーイン・オールライト/デクスター・ゴードン

      2021/01/23

リズムセクションが「あの」トリオ!

デクスター・ゴードンのブルーノート初リーダー作品。

泰然自若としたブロウを貫くデックスのテナーは相変わらずだが、音の勢いがいつもと違う。

活動の拠点の西海岸から離れ、東海岸のニューヨークでレコーディングをする気合と、当時の新進気鋭のトランペッター、フレディ・ハバードの溌剌としたプレイから受ける刺激からか。

デックス、ハバードのフロントの2管のプレイはもちろんだが、このアルバムで特筆すべきことは、バックのリズムセクション。

ピアノがホレス・パーラン、ベースがジョージ・タッカー、ドラムスがアル・ヘアウッド。

おお、なんて素敵なメンツだ!

そう、彼らは名盤『アス・スリー』のピアノトリオの面子なのだ。

この真っ黒けっけなトリオがバックのサポートに回るのだから、内容が悪かろうはずがない。

黒々と重く、重量感たっぷりのリズムセクションに支えられ、ぶっ太いトーンでホットなブロウを繰り広げるデックス。

あっぱれ!

記:2010/07/05

album data

DOIN' ALLRIGHT (Blue Note)
- Dexter Gordon

1.I Was Doing Allright
2.You've Changed
3.For Regulars Only
4.Society Red
5.It's You Or No One

Dexter Gordon (ts)
Freddie Hubbard (tp)
Horace Parlan (p)
George Tucker (b)
Al Harewood (ds)

1961/05/06

 - ジャズ