読書は歯磨き
2016/05/01
小説は味わうものだから別として、実用書や自己啓発書などは、比較的私は読書スピードが速いほうだと思う。
求めるもの、得たい情報がハッキリしているからだと思う。
「1冊から最低2つの新しい情報が得られれば儲けもの」ぐらいな感覚で読書をしているので、飛ばし読みはしないが、今の自分にとって必要とは思われない箇所は、“ダッシュ読み”をしている。
だから、読み終わるのが早い。
だから、買う本が増える。
だから、財布がすぐに空になっちまう。
読み終わった本が溜まるのも早い。
だから、ある程度溜まったら、まとめて売る。
新刊一冊を買えるぐらいの現金が手に入る。
それで、また新刊を買う。
読む。
売る。
これの繰り返し。
本棚にめでたく収まることの出来る本は30~40冊に1冊といったところか。
で、読んだことをすべて覚えているか、実行しているかと問われると、自信がない。
たぶん、忘れているほうが多いし、ほとんど実行していない。
では、なぜ本を読むのか?と問われれば、答えはカンタン。
手持ち無沙汰だから。
活字中毒、というとカッコいいかもしれないが、要は、何もしないでじっとしている時間が苦痛なだけなのだ。
することなくて手をぶらぶらさせて、目玉をキョロキョロさせるのがイヤだから、それを防止するために手で本を持ち、目で活字を追っている。
それぐらいの感覚。
本を読む“行為”は、私にとっては、そんなに大それたもんじゃない。
寝る前に歯を磨くのと同じぐらいな感覚だ。
寝る前に歯を磨かないと、なんか気持ち悪いというか、落ち着かないじゃないですか?
それと一緒だね。
暇なときに手をブラブラさせるのが、なんか気持ち悪いし、落ち着かないから「落ち着き剤」として本を読む。
知的な行為ではなく、きわめて生理的な行為ともいえる(笑)。
記:2004/09/09