カフェモンマルトル

高野雲の雑記帳。音楽・映画・読書・模型。

ミュージカル・プロフェット : ジ・エクスパンデッド・1963 ニューヨーク・スタジオ・セッションズ/エリック・ドルフィー

   


Musical Prophet: The Expanded 1963 New York Studio Sessions

アイアンマン好きも、そうでない人も

年末に買って聞いていたんですが、いやーすっかり紹介するの、忘れていましたね。

『ミュージカル・プロフェット : ジ・エクスパンデッド・1963 ニューヨーク・スタジオ・セッションズ』(長い……)。

ドルフィーの未発表セッションを集めたセットです。

まだこんなに未発表、残ってたんだ!

時期的にはちょうど『アイアン・マン』の頃の音源ですが、私の場合、ブルーノートの『アウト・トゥ・ランチ』はすごく好きでよく聴いていたんですけど、考えてみたら『アイアン・マン』って、あんまり聴いてなかったんですよね。

『アイアンマン』って、楽器の編成や試み的には、ブルーノートの『アウト・トゥ・ランチ』の前哨戦と言う感じがして、つまり、実験的に手始めにはじめたアプローチって感じがして、完成度という点でみれば、『アウト・トゥ・ランチ』の方が上だからな~なんて考えながら、なんとなく敬遠していたんですね。

もっとも、リチャード・デイヴィスの妖しいアルコとのデュオはたまに聴いてはいたんですが。

しかし、それを除けば『アイアンマン』ってあんまり聴いてなかったんですよね。

しかし、しかし、今回のボックスセットの発表を機会に、改めて聞き直してみると、これまたビックリ!!

いやはや強烈。

やはり完成度が高く、しっかりと構築されたアンサンブルの『アウト・トゥ・ランチ』もほんとに素晴らしいのですが、新たな境地踏み出そうとするドルフィーの意気込み気迫が半端ないのです。

音として伝わってくる。

いやー、やられたやられたやられた。

シャン!と襟を正す思いです。

これを聴いて身を清めて新年を迎えようと思ったら、腰痛……。

それどころじゃなくなったりして。

やっぱり、こういう気合の入った音と対峙するには、こちらも腰をすえて挑まなければならないというのに、肝心な腰がねぇ……。

あ、もし買うのでしたら、充実した解説が付属する分厚いブックレットが付いている日本盤をおすすめします。

もちろん、英語を読めるんだったら、輸入盤でも良いのですが……。

記:2019/01/17

 - ジャズ