ドラマチック/クラムボン

      2018/08/14

ドラマチック

ある女性との出会いに触発されて

人が音楽と知り合うキッカケや、音楽を好きになるタイミングというのは、本当に様々で、私の場合のクラムボンは、ある女性がクラムボンのヴォーカルの原田郁子に似ていたから、ちょっと聴いてみようかなと思ったのが聴き始めのキッカケ。

目の力の強い人。
確固たる意思を持っている人。
自分の夢の実現に向けて、着実な努力を重ね、そのことばかり、目を輝かせながら熱っぽく語る人。

別な話をしていても、いつのまにか、話題が自分の夢の話題に変化している(笑)。

彼女の夢とは、高校時代に突然訪れた閃き、イメージを、自分の生涯をかけて、映画にすること。

でも、生涯どころか、再来年には公開されるところまで漕ぎつけているようなので、それは、とても凄いことだよね。

だって、彼女、まだ20代の半ばだよ。

高校のときの夢を、10年足らずで実現しようとしている。

とても、ボクにはマネできないし、そんな彼女のパワーに惹かれる。

パワーの源は優しいけれど、芯が強い目だ。

で、原田郁子さんという人と、彼女のお顔がとっても似ていたので、で、原田郁子さんという人はどうやら「クラムボン」というバンドのヴォーカル&ピアニストだということを知り、初めて聴いたのが、コレ。

サード・アルバムの「ドラマチック」。

鍵盤唄うたい女子がトライしたいフォーマットかも

このアルバムに収録されている《サラウンド》、これバンドでコピーして演奏したものです。

ヴォーカルの女の子もクラムボンがすごく好きで。
それで、「クラムボンもやろう!」ってことになったんですね。

Bメロのところのベースラインが面白いんだよね。

ベースといえば、そうそう、このアルバムのプロデューサーはベーシストの亀田誠治氏なんですよね。
椎名林檎の音楽にはなくてはならない存在でもある、あのユニークなベースを弾くベーシストの亀田師匠。

いたるところでユニークなベースラインが散見されされるのは、そのためかな?

で、改めてじっくりとクラムボンの音楽を聴き返したんですが、歌い方や、「奔放であろうとしているところ」的な表現に向かう姿勢が、けっこう矢野顕子をお手本にしているんじゃないかということ。

もちろん、テクニックも歌唱力も表現力もアッコちゃんの足元にも及ばないけれども、でも瑞々しくはじけるような「若さパワー」がそれを補っている。

そして、参考にしている箇所はあくまで音楽を表現する上での姿勢のようなところで、決してコピーや物真似ではないところ、バンドとしての確固としたマトマリとオリジナリティを有しているところに好感が持てます。

このスタイル、歌が好きで鍵盤が弾ける女の子だったらやってみたいんじゃないかな? ドラムとベースの男子を後方に従えて、前面でキーボードを弾きながら伸び伸びと歌う。

今後、「クラムボン的」なアマチュアバンドがぞろぞろと輩出してきそうな予感大。

収録曲

ドラマチック (ワーナーミュージック・ジャパン)
- クラムボン

1. ロマンチック
2. ジョージ
3. サラウンド
4. 心象21
5. レインボウ
6. 恋わずらい
7. 残暑
8. モノクローム
9. 便箋歌
10. ララバイ サラバイ
11. ドラマチック
12. 麗しのキスシーン ~bonus tracks~
13. のんびり ~bonus tracks~

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