真紅に塗装!イフリート・亜改(赤い)/RE/100 イフリート・改(MS-08TX[EXAM] EFREET CUSTOM)
2021/01/31
頭部、破損!
先日、素組みでイフリート・改を作りました。
なかなかカッコいい姿なので、しばらく眺めた後に塗装をしようと考えていたのですが、わわ、やっちまった!
イフリートが逆さ状態で床に落下!
さいわい大きな被害はありませんでしたが、頭部の隊長機アンテナ(?)がパキンと折れてしまった!
わわ!
瞬間接着剤で修復することも考えましたが、どうせ「カッコ良すぎるイフリートをカッコ悪く塗装してみよう」という目論見もあったので、そして、ドムのような頭部にするのも面白いかなとも思っていたので、ここは思い切って頭部の飾りは取っ払ってしまいます。
今回考えているのは、イフリート・閼伽井。
閼伽井(あかい)といえば、京都の懐石料理屋さんだったり、仏前などに備える功徳水(閼伽)を汲むための井戸という意味だったりしましますが、要するに「赤い」イフリートにしたいだけだったりします。
でも、閼伽井といっても今は分からない人が多いかもね。
だったらシンプルに「亜改」でいいかもね。
そのほうが読みやすいし。
よし赤いイフリート、イフリート亜改にイメチェンじゃいっ!てことで。
なぜわざわざ青いイフリートを赤くするのかというと、青が基調のイフリートは、らいだ~Joeさんや、長谷川迷人氏を初めとして、既に多くのモデラーが素晴らしい作品を作ってしまっているんですね(いずれも完成品はヨドバシカメラ新宿GAME&HOBBY館にて展示中)。
だから、いまさら私が下手くそな「青イフ」を作ったところで、網膜の奥に焼き付いている素晴らしい完成品と比較してしまって落ち込むのは必至と思いまして。
それに、イフリートの肩のカタチから『仮面ライダー電王』のモモタロスを連想したこともあり、真っ赤に塗ってみたくなったわけなのですよ。
もっとも制作過程で気が変わって、いつものごとくの変態迷彩カラーに変更するかもしれませんが……。
とにもかくにも、まずは頭部をなんとかしないとですね。
根っこから切断し、隙間をパテ埋め、乾いた後に耐水ペーパーをかけました。
これで塗装した際、微妙にカッコ悪くなってくれていると嬉しいのですが。
さて、これから各部位の下地塗装に入りたいと思います。
サフ吹き
分解したイフリートの各パーツにサーフェイサーを吹きました。
マホガニーのサフをシュッと吹き、乾いたら黒のサーフェイサーをこれまたシュッと交互に。
将来的に筆が届かないであろうと思われる奥まった箇所を中心に吹いていきました。
2~3回軽く吹き付ける程度では、プラスチックの地肌が見える箇所も多いのですが、後になって何度も何度も塗り重ねる予定なので、今はそれほど気にしない気にしない。
むしろ外装の裏側の奥のほうからプラの下地がコンニチハをしないように、表面よりも関節や外装裏に吹き残しがないように注意して吹き付けました。
指でパテを塗りたくる
サーフェイサーが乾いたら、各パーツの表面をタミヤパテを指で塗りたくりました。
最近は、この作業が楽しくて楽しくて、これをやるために自分はガンプラを作っているんじゃないかと思うほど。
「表面のテクスチャーを増やす」、「鋳造表現でよりリアルな仕上げにする」、「情報量が多いとそれだけホンモノ感が強まる」などなど、パテを表面に塗る作業の理由が語られており、実際にその通りではあるのですが、私の場合は単純に泥んこ遊びをしているような感覚で童心に還れるのが何よりの悦び。
指をパテでべとべとにしながら綺麗に整ったガンプラの表面を荒していく作業は、積もった雪の上を長靴を履いて足跡をつけまくる楽しさに通じるものがあります。
モールドが潰れる?
スジ掘りが台無し?
いいんです、いいんです。
どんどんパテを盛ってガザガザにしていっちゃいましょう。
しかし、そんな私でもシラフだと「モッタイナーイ!」とワンガリ・マータイさんマインドが顔を出す可能性もあるので、だいたい、ほどよく酔った状態でパテ塗り作業をすると、細かいことを気にせず大胆な気分で作業を進めることができます。
今回は、居酒屋で瓶ビール1本、梅酒グラス1杯、日本酒2合、酎ハイサワーグラス1杯、黒糖焼酎ロックグラス1杯を飲み、帰宅後は、バーボンのロックをグラス2杯、芋焼酎ロックをグラス3杯ほど飲んでから作業を開始しました。
いつもよりアルコールの量が少ないので、ちょっと良い気分になった程度で、それほど酔ったという自覚はないのですが、とりあえずは酔いが足りなくても良い気分であることには変わりないので、ほろ酔い気分でパテを塗料皿に盛り、ほんの少しシンナーを垂らして、あとは岩城滉一や江口洋介ではなく、菅原文太バージョンの木枯し紋次郎を見ながら「関わりござんせん」と言いながら、ベタベタ、グチャグチャ、ぬちゃぬちゃとパテを表面に塗っていきました。
う~ん美しい。
各パーツを合体させて、これで完成!ということにしても良いくらい。
ただ、ちょっとパテの盛り方がフラット過ぎてメリハリなかったかな。
木枯し紋次郎のほうばかり見ていたので手元が疎かになってしまったようです。
もう少し立体感を出したいのですが、とりあえずいったん乾燥させます。
マホガニーをスプレー
パテが乾いたら、いったんマホガニーのスプレーを吹き付けて調子を見ました。
パテ塗りをしている過程で、パーツの裏側や奥のほうがプラスチックの成型色が見えているところがいくつかあったので、それらの箇所に対して「陰」を吹き付けるという目的もあります。
ほんのりと鋳造感が出ているパーツもありますが、全体的には、まだまだパテの盛りが甘かったかな?
乾いたら、もう少しランダムにパテ盛りをしてみようと思います。
さらにパテ盛り、ガザガザに
サーフェイサーを吹いた後、表面のガザ付き具合をチェックしたところ、どうも均等すぎて、ガザガザした感じがいまひとつだったので、さらにタミヤパテを指で塗りたくりました。
もう少し「泥んこ遊び」みたいなことをしたくなったことも理由の一つですが、今回はピンポイントでガザつかせるところを決めて、均等にならないように指塗りしていきました。
奥まったところは、100円ショップで売っていた水彩絵の具の筆5本セットの一番太い筆でガシガシとシンナーで溶かしたパテを塗りこんでいきました。
乾くのには時間がかかりそうです。
数日間は、この状態で放置しておきます。
ダークグリーンをスプレー
ボディの各ブロックにダークグリーンをスプレーしました。
今回、真っ赤なボディのイフリートにしたいと考えているので、赤に深みを持たせるために、緑を下地にしてみました。
以前、美学校に通う子が「鮮やかな赤を表現したければ、キャンバスに緑を下地に塗るといいのよ」と言っていたのを思い出したので。
ダークグリーンが乾いたら、赤を塗っていくつもりです。
レッドをスプレー
ダークグリーンで下塗りをしたボディの各パーツに、今度はレッドをスプレーしました。
まるでアメリカザリガニが怒ったかのように真っ赤っ赤になりました。
ちなみに、肩のスパイクアーマーのみ、黒を吹き付けた後に赤をスプレーしました。
ダークグリーンを下地にしたパーツと並べてみるとよく分かりますが、下地が違うだけで、こうも赤の発色が違うとは。
どちらかというと肩のパーツの黒っぽい赤のほうが好みなのですが、今後ウェザリングを施すことによって色が暗っていくことを考えれば、ボディの赤は今ぐらいの鮮やかさでも良いのかもしれません。
いったん組立て
全体の感じを把握するために、全身を赤く塗ったイフリートの各パーツをいったん組立てみました。
ど真っ赤っ赤ですな。
どす黒いといいますが、こちらはどす赤い。
頭部の後ろのほうだけ黒で塗ってみたんですが、なんだかドムですな。
ドム的でもあり、ザク的でもあり、マラサイ的でもある。
ドムザクマラサイですな。
インパクトだけはあるんですが、ちょっと単調。
かといって、色々な色で塗り分ければ塗り分けるほど、インパクトが薄れてゆく懸念もありそうで、さて今後はどんな感じで塗っていこうか、ドス赤いボディを眺めながら思案中です。
弾頭を塗装
イフリートの脚部に装着するミサイルポッドの弾頭を塗装しました。
キットでは、弾頭のパーツとミサイルポッドのパーツが分割されているのですが、くっついちゃって離れなくなったので、仕方なしに、弾頭の丸い箇所をハミ出さないように筆塗りします。
まずは薄めたカッパーを面相筆につけて、ポトンと弾頭の中心に「置き」ます。
「塗る」のではなく、「置く」。
ラッカー系塗料なので、エナメル系ほど、ササーッと周囲に広がってはくれないのですが、1日放置しておけば、それなりにカッパーを置いた中心部から円形状に広がってくれています。
とはいえ、完全な円状に広がっているわけではないので、次に、カッパーと焼き鉄色を混ぜた色を面相筆に含ませて、まだグレーの下地が見えている箇所の上に「置き」ます。
これも1日放置しておけば、いい具合に塗料が周囲に拡がってくれて、なおかつカッパーと焼鉄色が良い塩梅に溶け合ってくれている箇所もでてきて、なかなか味わい深いグラデーションが生まれます。
さらに今度は、薄めた焼鉄色に微量にシルバーを混ぜたものを薄めて、今度は弾頭の中心に「置き」ます。
あとは1日くらい放置して感想させるだけ。
画像では分かりにくいですが、なんとも重量感のある色彩になってくれました。
剣の柄を塗装
剣の柄を塗装しました。
最初はグレーなどの地味な色のままにしようかと思っていたのですが、なにしろテカテカの赤いボディゆえ、もう少し派手な柄にしてもそれほど目立たないだろうと思い、カッパーを基調の色に。
最初は黒鉄色を筆塗り。
乾いたらカッパーを筆塗り。
乾いたらシルバーを筆塗り。
乾いたらカッパーとシルバーを5:5に混ぜて微量に筆先につけたものを擦るように塗装。
刀身は、最初に黒鉄色を筆塗り。
乾いたらシルバーを筆塗り。
乾いたら焼鉄色を筆塗りしました。
足裏噴射口をクリアオレンジで塗装
イフリートの足裏の噴射口をクリアオレンジで塗装しました。
塗装というよりは、面相筆の先っちょにつけたクリアオレンジを、くぼんだ円形にチョコンと乗せるような感じ。
ちょいとダークなオレンジっぽい黒銀になりました。
ステインブラウンでフィルタリング
各パーツをステインブラウンでフィルタリングをしました。
薄めたMr.ウェザリングカラーを平筆で塗り、直後にティッシュで拭き取る。
この作業を繰り返しました。
テカテカに光っていた赤が、しっとりと落ち着いた表面に早変わりです。
パテが剥がれた箇所をレタッチ
いったん組み立てて、各所をチェックすると、パテが剥がれて地肌が見えている箇所がいくつか。
そういうところは、アクリル塗料のレッドブラウンや、レッドでレタッチしました。
正面。
なんだかドムですな。
後姿。
ロボ忍者って感じですな。
フィルタ・リキッド レイヤーバイオレットを塗装
Mr.ウェザリングカラーのフィルタ・リキッド レイヤーバイオレットをランダムに表面に塗りました。
期待したほどメリハリはつきませんでした。
しかし、真っ赤で単調なボディカラーなので、このような色を地味に重ねつつ、少しずつ変化をつけていきたいと思います。
完成!
イフリート・改、ではなく、イフリート亜改(赤い)、完成しました。
最後は、タミヤのエナメルカラーのフラットアルミを軽くドライブラシをかけて、エッジのメリハリをもう少し強化しました。
なにしろ、全身まっ赤っ赤ですからね。
剣を背負った背中がカッコいい。
剣を構えりゃ、忍者ドム。
上から見たら、トゲトゲ赤ドム。
イフリートに剣はよく似合います。
というか、ドムに見えるけど。
途中で作る手が止まってしまい、完成までだいぶ時間がかかってしまいましたが、ドライブラシでお茶を濁してようやく完成。
やっぱりアンテナがないと、イフリートらしさが半減しますね。
ガンダムからV字型アンテナを取ったとたん、百式っぽい顔になるのと同じくらい大きくイメージが変わります。
やはり突起物が与えるイメージって絶大ですな。
記:2018/09/16
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