椎名林檎とブリジット・フォンテーヌの《私は26才》
2021/02/11
徹夜を続けて2日間。
ようやく、シゴトにもメドがつきそうです。
明け方、ちょこっと編集部の机の上で眠りこけてしまい、『鉄コン筋クリート』の夢を見ていたのですが、バックのBGMはずっとアジカンの《或る街の群青》だった。
もう一回観にいこうかな、『鉄コン筋クリート』。
今は、椎名林檎の《正しい街》とか《モルヒネ》を聴きたい。
そう、ファーストアルバムの『無罪モラトリアム』の曲ですね。
そういえば、先日、「BIG BOY」のカウンターで隣に座っていたお客さんと、カーメン・マクレエが流れる店内の中、《丸の内サディスティック》を歌ってニタニタしたんだな。
で、マスターもキレたのか、開きなおったのか、マイルスのオーラの1曲目を大音量でかけ、その後、ブラック・マジック・ウーマンのレコードをかけていきなり踊りだし、さらには、シャカタク(!)をかけて、店内に残った我々で大爆笑しながら、私はシャカタク(!)にあわせて、道路交通情報のナレーションをして遊んだりもしました。
そうそう、椎名林檎といえば、来月末に、4年ぶりに椎名林檎名義で(「東京事変」としてではなく)アルバムが出ますね。
収録曲を見ると、既知の曲もいくつか収録されていて、いったいどういうアレンジで生まれ変わっているのか、今から楽しみです。
斎藤ネコとのコラボレーション。
なかなか、楽しみですね。
私の夢は、私がコントラバスで(アルコ弾きオンリー)、あとは、ビオラとチェロとバイオリン2台ぐらいの少人数編成の弦楽団を結成し、椎名林檎に歌ってもらうことだからです。
歪んだギターにも林檎のヴォーカルは似合いますが、
弦の音色と林檎のヴォーカルの親和性も高いことは、「下克上エクスタシー」のライブで証明済みですからね。
で、もう一つの夢は、私がウッドベースのみで、椎名林檎の歌の伴奏をすること。
イメージとしては、ブリジット・フォンテーヌの《私は26才》のようなアンニュイなイメージで。
パーカッションを加えて《短歌II》のようなバージョンも、いいですねぇ。
ロックもいいけど、それ以上に椎名林檎には退廃的なシャンソンや、フランスの前衛歌謡の雰囲気がよく似合うと思います。
もっとも、ブリジット・フォンテーヌほどの突き抜けたエキセントリックさは求めても無理だと思うけれども。
そうそう、エキセントリックといえば、ブリジット・フォンテーヌの歌声は、一聴すると普通っぽいかもしれませんが、かなり個性的です。
いや、個性的を超えて、誰にもわからないような静かな狂気をも秘めているように感じます。
オープンに狂った感じは、唸り声や絶叫をあげれば誰でも演出できるかもしれないけれども、彼女のような内に秘めた気づいた瞬間ハッと背筋が寒くなるような輪郭の歪んだような美しさは、誰もが真似出来るものではありません。
学生時代は狂ったように聴きまくっていた『ラジオのように』。
久々に聴いてみようかな。
記:2007/01/21
関連記事
>>ラジオのように/ブリジット・フォンテーヌ
>>「鉄コン」と「アジカン」はベストマッチング
>>椎名林檎は、よい。~無罪モラトリアムを聴いて