HGガンダムアスタロト制作記
2021/12/19
白いパーツのみ「塗らない」という試み
『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』の外伝に登場するMS(モビルスーツ)、ガンダムアスタロトを作ってみようと思います。
ウヴァルと同様、このアスタロトも、デカいカッターの刃のような武器が気になってはいたものの、それ以上の思い入れはまったくありません。
じゃあ、なぜ作ってみようかと思ったのかというと、白いパーツのみ無塗装で作るとどうなるのかと思ったから。
現在、Oガンダムとνガンダムと、2つのガンダムを制作中なのですが、いやはや、やっぱり白の塗装って難しいよなぁと実感中なのです。
だったら、白いパーツだけ、成形色を活かして塗装せず、それ以外のパーツは普通に塗装したらどうなるだろう?と考えるようになりました。
そのためには、白い部分の面積が多くを占めているMSを選ぶ必要がある。
そうすると、やっぱりガンダム系のMSか、シン・マツナガさん専用機でしょうね。
失敗する可能性があることを考えると、失敗しても落ち込まないものを選んだほうが良いだろう。
てことは、安いやつがいい(笑)。
調べてみると、ガンダムアスタロトは700円台。
たいへん安い、ありがたい(笑)。
失敗しても、「まあ仕方がないか」と諦められる。
その上、この機体に関しては、思い入れは皆無なので、必要以上に丁寧に作ろうという色気が湧き起らない。
ネット上のレビューを読むと、パーツが少なめで、すぐに組み立てられそうですし(=すぐに結果が分かる)、さらに、油や土埃のイメージが強い「鉄血系」のMSは、ウェザリングが似合う機体が多いように感じるので、派手に汚しても見栄えが良さそう。
などなど、実験をするには好条件がたくさん揃ったキットなので、「やらない手はない!」ということで、早速購入、作ってみることにしました。
パーツ 組立説明書
では、キットの中身を。
いつもの『鉄血のオルフェンズ』のシリーズらしく、少な目のパーツで構成されていますね。
そして、組立説明書です。
仕込みing
白以外のパーツのうちの主要な箇所を切り取り、ゲート処理、ペーパーがけ。
そして、軽く白のサフを吹き、乾いた後に缶スプレーのシルバーを吹き付けました。
最近凝っている「水溶きアクリル」塗装。
タミヤのアクリルミニのフラットブラウンを筆塗り。
下地が透けてみえても気にしない。
サラッとサクッと。
続いて、水溶きNATOブラックをランダムに筆塗り。
白いパーツを切り取り、ゲート処理をし、ペーパーがけをして、つや消しクリアを吹きました。
そういえば、バックパックや間接類のパーツをランナーから切り取っていなかったので、脚部の間接パーツなどを切り取り、サーフェイサーを吹き付けました。
昔は背中の装備を「ランドセル」といっていたような気がするんだけど、今はだいたい「バックパック」だよね。
パーツの色が黒っぽいので、普通のサーフェイサー(?)、いわゆるグレー系の溶きパテのような色のサフを吹きました。
目的は塗料の食いつきを良くするためだから、下地に吹く色は何色でも良いのです。
完成
で、白パーツ以外を一気にタミヤアクリルミニで筆塗りをして、汚しをかけて完成。
白を塗らないと、完成が早い早い。
部分塗装をするような感覚ですからね。
Mr.ウェザリングカラーのグレイッシュブラウンでフィルタリングしています。
最近のお気に入りで、白の上に薄く伸ばすと、泥をかぶったみたいな感じになって良いのです。
後姿。
アクリル塗料のフラットホワイトはけっこう塗るのが難しい。
デモリッション・ナイフ、デカい!
折り畳み式で背中に背負うようになっているんだけど、真っ直ぐに伸ばしても、ビシッ!と真っ直ぐにならないのがちょっと……。
180度じゃなく、178~179度くらいの真っ直ぐさなんですよね。
でもカッコいいから(特に後姿)いいや。
素組みで、つや消しトップコートだけの仕上げをするのであれば、おそらく2時間以内でサクッと出来てしまうんじゃないかと思えるほど、お気軽に作れて、かつカッコ良い(特にデモリッション・ナイフが)仕上がりになるのでけっこうオススメのキットです。
記:2019/06/29