ドラゴンの駆逐戦車ヘッツァー1/35制作記
2021/11/28
ドラゴンのヘッツァー
ヘッツァー作ります。
最近は、『ガルパン』で黒森峰女学園のマウスを倒すために大活躍した小さな戦車ということで記憶に残っている人も多いかもしれませんね。
このヤクトパンサーを小さくしたような戦車、前々から作ろう作ろうと思っていたにもかかわらず、ついぞ作ることなく現在にいたっていた戦車だったんですよ。
なので、作ります!
今回作るのはドラゴンのヘッツァー。
履帯が一枚ずつパーツ化されているので、敬遠していたキットです。
ドラゴンのパッケージのイラストって、なんだか妙な味わいがあるので好きです。
イラストの戦車兵と比較すると、かなり小ぶりな戦車だということがわかります。
箱の中は、こんな感じ。
ランナー類を並べると、こんな感じ。
ボディは小さいですが、履帯のパーツの多さで、2000ピースのジグソーパズルのピースを目の前に広げたときのような気分になってしまいます。
組み立て
ヘッツァー、組みたいところから気分で組んでいます。
大砲を取り付ける前の車体は、かわいらしくユーモラスですらある。
先日作ったソ連の自走砲SU-85と並べてみると、かなり小ぶりな車体だということを改めて認識します。
SU-85は襲撃戦車、ヘッツァーは駆逐戦車。
いずれにしても物騒というか勢いのある漢字ですな。
ヘッツァーに乗せるフィギュアを、もう一体作りました。
と同時に、大砲の部分を作ったり、細かなパーツも少しずつ接着しています。
部品を少なくしていき、「あとはもう、(面倒な)履帯を作るしかないぞ~」と自分をじわじわと追い込んでいるわけです。
ということで、さらに膝をついたフィギュア一体を作って部品減らし。
仕方ないから履帯を作らないといけない雰囲気に自分を追い込んでいます。
さらにフィギュアをもう一体作ったり、車体にパーツを接着したりして部品減らし。
というより、履帯作りの先送り(苦笑)。
そろそろ、履帯を作らざるをえない状況になってきました。
組み立て完了
重い腰をあげて履帯作り。
片側93~96枚をひたすら接着剤でくっつけて、残りのパーツを車体に接着。
気付けば夜明け前。
それでも、なんとかヘッツァーの組み立てが完了しました。
今回のドラゴン社製のヘッツァーは、指揮官用の車輌なので、スターアンテナがついています。
この骨だけの傘のようなアンテナは、後ほど作業をしやすいように、接着はせず、マスキングテープを両面テープのようにして仮止めしています。
あんなにランナーとパーツが盛りだくさんのプラモだったのに、形になるとこんなに小さい。
フィギュアを乗せたり配置したり。
ドラゴンの戦車は、正直、タミヤよりは作りにくいのですが、フィギュアに関しては、昔のタミヤのものよりは、ぜんぜんスタイリッシュでパーツ分割も考えられていて、ポーズも滑らか。
けっこう好きです。
屋根の上が、なにやら忙しい。
片ひざついて、指をさしている兵士は、いったい何を言わんとしているのだろう。
細かなパーツの多いヘッツァーの組み立てが無事に終わると、なんだか暗く長いトンネルをようやく抜け出したような気分になります。
サフ塗り
サーフェイサーで下地作り。
いつものように、黒を吹いて、乾いたら、黒が乗っていない箇所をめがけてマホガニーのサーフェイサーを吹く。
そして、最後は、まだ見えているプラスチックの下地をめがけて艦底色。
これでだいたい焼き栗のような下地作りは完了です。
基本塗装
サーフェイサーの塗膜が乾いた後に、ダークイエローを吹きました。
タミヤの缶スプレーです。
少し離れた距離から、なんとなく色が砂目状に乗っているぞというくらいのニュアンスで。
その後、様々な色を乗せるので、あまり濃厚にダークイエロー、ダークイエローさせないように、あっさりと吹きました。
ダークイエローが乾いたら、今度は、缶スプレーのクリアオレンジを軽く吹きつけました。
車体に微妙な陰影をつけようという目論みです。
クリアオレンジが乾いたら、履帯や工具、木箱などをハルレッドで下塗り(筆塗り)しました。
スポンジ塗装
ダークイエロー、デザートイエロー、スカイ、フラットホワイトなどのタミヤアクリルミニの塗料をちぎったスポンジで叩きつけました。
車輌完成
クレオスのMr.ウェザリングカラーをペタペタ塗りまくり、車輌の色が単調にならないようにしています。
スポンジとアクリル塗料で形成したザラザラした塗膜の隙間に、伸びのよい油彩(Mr.ウェザリングカラー)を摺りこんでいく感じです。
使用したMr.ウェザリングカラーは、以下の9色です。
マルチブラック
グレイッシュブラウン
ラストオレンジ
フィルタ・リキッド・レイヤーバイオレット
フィルタ・リキッド・スポットイエロー
フィルタ・リキッド・シェードブルー
サンディウォッシュ
マルチグレー
マルチホワイト
各色、少量ずつパレットに取り、面相筆で車体の各所にポンポンと点を置くように塗っていきました。油彩でいうと点付けという方法なのかな?
そして、これらを幅の広い面相筆でこすっていく。
そうすると、予期せぬ場所に、予期せぬ色味が生まれて、非常に楽しいのです。
もっとも、平筆には少量のうすめ駅を含ませ、こするたびにティッシュで毛を拭き取っているので、それほど大胆な色味の変化にはなっていません。
そして、最後はタミヤエナメルのバフとフラットホワイトでドライブラシをして完成。
とりあえずは単調な色味は防げたとは思います。
ちょっとザラザラした感じであはるけど。
今回デカールは貼りません。
なんか、貼ったとたん、のっぺりとした装甲の上の複雑な色味が削がれてしまう気がしたので。
フィギュアを塗って完成
フィギュアを塗ってドラゴンのヘッツァーのキット、完成です。
アクリルミニで基本塗装をした後、タミヤのスミ入れ塗料のブラックでスミ入れ。乾かした後はドライブラシというあっさり仕上げ。
軽〜いあっさり塗りでも、フィギュアが車輌にあると、やっぱりいいですな。
ヘッツァー、完成して嬉しいけれど、しばらくは履帯を一枚ずつ組み立てる戦車のキットは作りたくないかな。
あと、細かな部品が多いAFVも、次に作るのはゴメン!という感じ。
やっぱりソビエト戦車か?
いや、そういえば、同じ駆逐戦車といえば、ヤークトパンサー(ヤクトパンテル)のストックがあったはず。
ヘッツァーのお兄さんのような形をした(?)、ロンメル戦車、いや、ヤークトパンサーでも次は作ろうかと思います。
記:2019/12/24