素組み!HGガルバルディβ from 機動戦士Zガンダム
2024/02/26
久々のガルバルディ
いよいよ待ちに待ったガルバルディβのHGが発売されました。
『ガンダムビルドダイバーズ』に登場するガルバルディリベイクのベースキットになること前提のキット化なのでしょうが、イメージが「鉄血風」のリベイクも嫌いではないです。
キットのボックアートは、全体的に黒っぽくて店頭ではあまり目立っていませんでしたが、モノアイがピカリ~ン!と光っているところがやけにカッコいいのです。
個人的にはガルバルディβを作るのは、何十年ぶりだろう。
Zガンダムの初期に登場するMSの中には「赤っぽい」MSが2種類登場します。
ひとつはクアトロ(シャア)が駆るリックディアス。
ひとつはライラが駆るガルバルディβ。
ドムを近代的にしたようなフォルムのリックディアスも好きでしたが、個人的にはゲルググをスリムにしたようなガルバルディのほうが好きでしたね。
高校生の時に『Ζガンダム』放映時に発売された1/100のキットを作り、オリーブドラブとダークグリーンの中間色で塗装した記憶がありますが、その時は作りながらスリムでカッケぇ~!と思ったものです。
その時の感動が再び蘇るか?!
さ、とりあえず素組みで作ります、ガルバルディβ。
箱の中
ガルバルディβの箱の中です。
4枚の袋にランナーなどのパーツが梱包されています。
袋といえば、このキットのビニール袋、なんかオーバーサイズのものが多いような気が……。
こことか。
この余白とか。
さらにこの余白もすごい。
大き目のサイズのビニールが余ってたのかな?
ランナー、ポリキャップ、シール
ランナー、ポリキャップを並べてみました。
HGとしては標準的な部品量だと思いますが、じゃっかん少なく感じるのは、ビームライフルと盾とビームサーベルというシンプルな武装のため、武具類のパーツが必要最低限にまとまっているからでしょう。
シールドの黄色いラインはシールでの再現するようになっていますね。
調色レシピ
今回は素組みでサクッと作ってしまう予定ですが、塗装をする場合は取説(取り扱い説明書/設計図)によると、以下のように塗料をブレンドします。
本体等レッド部
ワインレッド:80%
ホワイト:20%
グレー:少量
本体等ブラウンブ
ワインレッド:80%
ブラック:10%
ブラウン:10%
本体等グレー部
ホワイト:50%
ミディアムブルー:30%
グレー:10%
パープル:10%
シールド グリーン部
カーキグリーン:80%
インディブルー:20%
シールド イエロー部
イエロー:50%
ホワイト:30%
オレンジイエロー:20%
モノアイ ピンク部
ピンク:100%
グレー部の色のブレンドがややこし&面倒くさそうですね。
大雑把な私からしてみれば、グレーバイオレット一色でいいんじゃね?って思ってしまいますが……。
胸部・腹部の組み立て
胸部と腹部を組み立てました。
鳩尾のところにある「ここがハッチですよ(ここにパイロットが乗っていますよ)、狙ってください」とでもいいたげな目立つピンク色の円形が良いアクセントとなっていますな。
エヴァ前のデザインですが、エヴァ後の目線で見ると、使途のコアのようにも見えます。
ゲルググを彷彿とさせるデザインではあるのですが、実際、ゲルググのボディと並べてみるとこんなにも違います。
後付けの設定なのでしょうが、それでも「ゲルググの皮を被ったギャン」だということがよくわかります。
頭部の組み立て
頭部を組み立てました。
画像だと分かりにくいと思いますが、モノアイのシールには十字の線が入っています。
胸部とドッキング!
うーん、やっぱりハッチの扉が目立ちますな。
腰部の組み立て
腰部を組み立てました。
上半身とドッキング!
小気味よく、かつ手堅くまとまったMSという雰囲気が漂っています。
バックパックの組み立て
バックパックを組み立てました。
小粒ながらピリリと引き締まっている。
これが個人的にガルバルディβに抱くイメージなのですが、まさにこのバックパックにもその形容がピタリと合いますね。
ボディに装着しました。
うん、過不足なくバランスよくまとまっている。
ソニー・レッドのアルトサックスのようです。
ジャズにもビッグネームではないけれども(ものすごいインパクトの持ち主ではないけれども)、小粒ながら堅実な味わいを持つジャズマンっていっぱいいるんですよ。
ガルバルディβも、まさにその部類に属するような気がするのです。
脚部の組み立て
脚部を組み立てました。
ヒザ、茶色だったっけ?
グレーだったような記憶もあるんですが、人間の記憶は(私の記憶力は)アテにならないもんですね。
ボディに装着。
つい最近までゲルググを作っていたので、そのためか、全身がずいぶん小ぶりに感じます。
足先の組み立て
足先を組み立てました。
脚部に装着!
ゲルググが男性的でマッシブなプロポーションだとすると、ガルバルディはスリムで女性的なプロポーションだと思います。
関連記事:素組み!HGUC シャア専用ゲルググ from 機動戦士ガンダム
肩の組み立て
肩を組み立てました。
ボディに取り付けました。
以前発売されたバーザムの肩のギミックが踏襲されているのでしょう、肩の関節を引き出せます。
向かって左のほうの肩ね。
もうちょっと引きだせればもっと良かったんだけどね。
腕の組み立て
腕を組み立てました。
コンパクトにまとまった感じがします。
肩にパーツにくっつけました。
なかなかカッコ良くなってきましたな。
手3つ
ニミッツではなくて、手3つ。
今回のキットに付属している手は3種類。
ゲンコツ手を腕にくっつけて、本体完成です。
スリムなボディでありながら、力強さもたたえている。
なかなか魅力的なルックスのMSです。
ビームサーベル
ビームサーベルです。
最近のガンプラっぽく、ビームの部分のエフェクトパーツが、ちょいと長すぎる気がしないでもありません。
持たせてみれば、より一層そのことが実感できると思います。
長久ても別にいいんですが(おそらく実機が存在したとしたらビームの出力・長さは調整できるのだと思いますので)、私の場合、ポージングが下手くそなもので、サーベルが長くなれば長くなるほどヘンテコでカッコ悪いオマヌケなポーズになってしまいがちなんですよね。
ちなみに柄の収納場所は肩。
肩のケースをパカッと開けて取り出す設定なのですが、うーん取り出せない。
欲張って両手持ちさせるよりも、肩手持ちのほうが安定感があって良いですね。
シールド
シールドを組み立てました。
黄色いシールの貼る位置ちょいズレ、恥ずかしい。
裏側です。
シンプルシンプル。
スッキリスッキリ。
縮めてみたらかなりコンパクトなサイズに。
コンパクトといえば、最初からこのガルバルディの盾ってコンパクトなんですよね。
兄貴機(?)のゲルググの盾と比べてみると、その大きさの差は歴然。
腕に装着してみました。
スリムなボディにスリムな盾。
良いバランスです。
ビームライフルの組み立て
ガルバルディβが持つビームライフルを組み立てました。
あれ?
これってゲルググのライフルと同じ?
ま、M16だってAK47(カラシニコフ)だって、50年以上使われているんだから、ガンダムの宇宙世紀の時代だって、7年前のMSが使っていたライフルをそのまま踏襲しても別におかしいとは思いません。
とにもかくにも違いを見てみたいので並べてみました。
上がゲルググのライフル、下がガルバルディのライフルです。
ほとんど一緒ですね。
ぱっと見の大きな違いは、照準器の位置と銃口のカタチくらいですかね。
ゲルググのライフルをベースに改良が加えられているという設定なのでしょう。
持たせてみました。
細身のボディとライフルによる絶妙に組み合わせ。
カッコいいですね。
完成!
HGガルバルディβ、完成しました。
後ろ姿。
兄さん機のゲルググと並ぶと、ゲルググ=兄、ガルバルディ=妹 のように見えますね。
今回、新しいガルバルディβを作った感想は、非常にバランスの良いキットだと思いました。
逆にバランス良すぎて突出したポイントもないので、悪く言えば無難かつ面白味に欠けると感じるモデラーもいるかもしれません。
しかし、部品ポロリや作りにくさ、武器を構えたときのポーズが予想以上に限定される等のマイナス要素が印象に残るよりも、印象に残らないほど「すべてが無難」であるほうが、キットとしては優秀だと思いますし、「もう1個同じガンプラを作りたい」と思ったときの候補に挙がりやすいのではないかと。
ちなみに、私の場合「すでに作っているが、また作ってみたいガンプラ」は、アッガイ、ジ・オ、ザクF2型、局地型ガンダムがすぐに思い浮かびます。
というか、全部2個以上作ってるし(笑)。
まだ作っていないけれども、もう一個作りたいなと思っているHGのガンプラは、ガンダムグシオン、オーガンダム、ガルマ専用ザク(シャア専用ザク)、ユーゴー、ゲイレールあたりですかね。
逆に二度とゴメンだ……!というのは、ビルドストライクギャラクシーやA-Zガンダム、ガンダムヴィダール、ガンダムウヴァル、ジム・ビームマスターなどの「パーツぽろり系」でしょうか。
ま、それはそうと、シンプルでありながらも、肩関節を引き出せるなど細かなところへの配慮が行き届いているガルバルディは「無難な傑作キット」であり、お値段もそこそこ、組み立て時間もそこそこ短く、完成した喜びもそこそこ(やったー遂に完成したぞぞぞぞぞ・涙!という大きな喜びはないけど)と、書き出すと「そこそこ」の連続になってしまうのですが、だけど「カッコいい!」という大きな喜びが待ってます、完成させた後にいろいろとポーズをとらせる際には。
そんなわけで、このキットがベースとなるであろう近日発売の「ガルバルディリベイク」も楽しみなのであります。
記:2018/06/20