HGUC アイザック(無塗装+ウェザリング)制作記
2023/03/23
なにげに良さげな古HGUC
ガンダムZZに登場した「青の部隊」の地味渋(と勝手に思っている)なMSであるアイザックを作ります。
アメリカ海軍の哨戒機・E-2(ホークアイ)のような巨大な円形レドームと顔がドッキングしているところも特徴的ですが、その裏側にもモノアイのレールがあるのも面白いですね。
箱のイラストは、なんだか扁平になったジオングの顔みたいです。
さらに、ザクはザクでもおじいさんのヒゲのようなパーツが付いた顔もなかなか特徴的だと思います。
これも押入れの奥に押し込まれていて存在を忘れていたガンプラですね。
青と紺の成型色を活かして、オレンジを中心とした汚しが生えるかなぁなどと思っています。
ですので、今回も、部分塗装はするものの、基本は無塗装のプラ地に汚しを入れていこうと思っています(途中で変更するかもしれませんけど)。
箱の中はこんな感じ。
ランナーを梱包している袋は2枚です。
ランナーを並べると、こんな感じ。
パーツの数は比較的少ない感じですね。
旧キットではありませんが、パーツ数が少なかった時代の「昔HG」のクオリティでなんかイイですね。
ま、それも当然、HGシリーズ初期のハイザックの金型がベースになっているキットですから。たしか、ハイザックはHGUCシリーズでは12番目に出たキットなので、かれこれボディの部分は20年近く前のものになりますからね。
最近のHGシリーズと比較すると「ちょい昔」な感がるすのは、そのためでしょう。
だから、組み立て説明書とパーツの両方をにらめっこしていると、部分塗装が必要な箇所はたくさんあるようです。
マシンガンが水色だったりと(笑)。
けっこう部分塗装をする箇所は多そう。
意外と制作には時間がかかるかもしれません。
組み立て説明書です。
きちんと撮影されているので(当たり前)、とても水色がおいしそう。
作る意欲がむくむくと湧いてきますね。
記:2020/04/16
ラッカー系塗料で筆塗り
HGUCのアイザック、成型色を活かしてなるべく無塗装で作るつもりではいるのですが、それでも、部分塗装が必要な箇所がいくつかあります。
なにはともあれ水色のマシンガン、これはグレーにしなければいけないし、右腕に装着するシールドの連邦軍の十字マークは黄色に塗る必要があります。
またシールドの裏や、指もグレーにしなければ締まりのないものになってしまいそう。
なので、グレーの部分はラッカー系塗料のニュートラルグレーに、黄色の箇所はラッカー系のシルバーを塗った後に、フラットベースを混ぜたイエローで部分塗装をしました。
それと、バックパックのデータ・ポッドですね。
これは、黄色の成型色のパーツの中央をインディブルーを筆塗りしました。
次に外装の裏地ですね。
腕や脚、腰や肩のアーマーの裏側の色が青や水色だと、重量感が感じられません。
ですので、ラッカー系のマホガニーで筆塗りをしました。
クレオスのマホガニーは隠ぺい力が高いので、ひと筆でさっと塗るだけで二度塗りの必要がほとんどないので下地塗装に重宝している塗料のひとつです。
これら部分塗装が乾いたら、組み立てに入りたいと思います。
ラッカー系塗料は乾くのが速いといわれてはいますが、表面が乾くのはたしかに10~20分ほど待てば問題ないとは思うのですが、完全に乾くにはもう少し時間が必要だと感じています。
私が大好きで何度も繰り返し見ているYouTubeのチャンネルに「ネコムラ-筆塗りプラモでいこう!!」があるのですが(⇒こちら)、管理人のネコムラさんによると、重ね塗りをする場合は4時間待つとのこと。
今回は重ね塗りはしませんが、4時間という時間はひとつの目安になりそうですね。
記:2020/04/20
完成!
HGUCのアイザック、完成しました。
今回は、一部部分塗装した以外は、成型色のままです。
ただしプラスチック表面を保護するためと、つるっとした表面にマット感をもたらすために、クレオスのつや消しクリアーを吹いてからウェザリングをしています。
ウェザリングは、大きく分けて2種類。
エッジの部分のチッピングと、表面の微妙な色調の変化ですね。
エッジの部分のハゲちょろ表現は、水性ホビーカラーの焼鉄色やシルバー、タミヤアクリルのメタリックグレーなどを使用しています。
これら塗料をスポンジでぽんぽんと叩きつけました。
表面の色合いの変化は、タミヤアクリルのNATOブラックやジャーマングレーをランダムにスポンジで叩きつけたのと、Mr.ウェザリングカラーのほぼ全色を用いてランダムに表面に薄く筆塗りしています(ほんとにアクセント的に薄~く)。
あとは、モールドのところにグレーやブラウンやブラックをランダムに流し込んでスミ入れをしています。
いやはや、あらためて頭デカい。
そんなことは百も承知で作っていても、いざ自らの手を動かして組み立てると、その実感指数が違いますね。
デカ頭のレドームの赤い帯は、シールです。
シールの上からラッカー系塗料をブシューッと吹き付ける荒業(?)。
レドームの裏側にもモノアイが走るレールが。
パッケージのイラストには、ここにもピンクのモノアイが描かれていましたね。
バックパックに取り付けられたプロペラントタンクは、設定だとブルーなのですが、ニュートラルグレーにしてみました。
この色のほうが使い捨てっぽいでしょ?
青にしちゃうと、使い捨てなのにわざわざ機体の色に合わせて塗った感が出てしまうと思ったので。
このアングルがカッコいい。
背後からのこのアングルもなかなか。
後頭部に巨大なフリスビーが突き刺さった感じ。
あるいは、後頭部に巨大なクラゲに寄生されてメタモルフォーゼ中な感じ?
あと、マシーネンクリーガー好きだったら分かってくれると思うんですが、頭部の顔からレドームにかけての滑らかなカーブを描く曲線美がたまらんのですよ。
不恰好カッコいいとでもいうのかな、無理くり感があるにもかかわらず、その強引な感じを曲面がうまく中和してくれるような、そんな現場感もただよう感じがたまらなくセクシーですね。
シールドとマシンガンを持ってフル装備。
ライティング加減では、プラスチックなニュアンスが前面に出てしまいますね。
HGシリーズのかなり初期のキット(ハイザック)の金型を流用していることもあり、あまり期待しないで作ってみたものの、これはなかなかの存在感。
もちろん、最近のガンプラに比べると、プラスチックの質感や、パーツの分割の箇所など、なんとなくモッサリしている箇所もあるのですが、そんなことはどこ吹く風。
なかなかの存在感と作る喜びを充分に味わえるキットでした。
今度作るときは、ステルス仕様の全身ブラック塗りなんかも面白いかな、などと妄想を働かせています。
記:2020/04/22