HGUC ハイゴッグ制作記(塗装編)
2021/02/08
●「素組み編」の続きです。
>>HGUC ハイゴッグ制作記(素組み編)
パーツの裏にマホサフ吹き
素組みで作ったHGUCのハイゴッグ、ヘンな色で塗装していきたいと思います!
いつものようにラッカー系塗料の筆塗りで仕上げるつもりですが、組み立てた後に、筆がはいらない箇所もたくさんありそうです。
特に外装の裏側、たとえば膝を曲げたら内側から明るいプラスチックの色がコンニチワということって、よくあることです。
せっかく外側をリアルに作ったとしても、内側からチラリと見えるプラスチックの色ひとつで急激におもちゃっぽいイメージに堕すこともあります。
ですので、ハイゴッグのパーツの裏面で、組み立て後、筆が入りにくそうなパーツを中心に、マホガニーのサーフェイサーを吹き付けました。
べつに、色はマホガニーであればサーフェイサーじゃなくても良いのですが、サフのほうが値段が安くて量も多くておトクなので。
(・∀・)b
面倒な作業ではありますが、この作業をするかしないかで、後ほどの塗装の段階で後悔するかしないかが分かれてくるので、やっておくに越したことはないと思っていますよ。
腕パーツ、脚パーツを接着
最近のガンプラは本当によく出来ていて、基本、接着剤を使用しないでも、ピタッ!とパーツが合わさり、段差や隙間もほとんど出ないようになっています。
しかし、ハイゴッグの脚部と腕部の2分割パーツは、塗装の際に2分割の線が露骨に出てくるとイヤ~な感じになりそうなので、合わせ目消しを目的として、接着材を塗ってくっつけました。
パーツの両側の接着面にタミヤセメントを多めに塗りつけ、溶けたプラがムニュムニュとはみ出るくらいしっかりと。
ムニュムニュはみ出たプラと接着剤は、硬化後にデザインナイフで削ったり、ヒケが出来たらパテで埋めれば良いわけです。
パテで表面がざがざに
ハイゴッグの表面をタミヤのラッカーパテを指で塗り付け、ガザガザにしました。
乾くまでの約1日の間は、辛抱、辛抱。
タイヤブラックを薄く下塗り
パテでガザつかせた表面の上に、シャブシャヴに薄めたタイヤブラックを平筆で塗りました。
まだまだ下地が透けてみえていますが、乾いたら別の色を重ねる予定。
(・∀・)b
マホガニー乗せ
タイヤブラックのお次はマホガニー。
プラの地肌が出ているところを中心に、マホガニーをちょんちょんと筆で乗せていきました。
光の加減で茶色っぽさが失せ、濃いグレーのように見えますね。
さらにマホガニー乗せ
ハイゴッグの全体のバランスを見るたびに、いったん組み立ててみました。
で、さらに地肌が出ているところを濃いめのマホガニーを筆でぴょんぴょんと乗せていきました。
ガザガザが足りないな~。
もう少しパテを盛ってガザガザさせようかな……。
影塗装
ハイゴッグの窪んだところ、影になりそうなところを塗装しました。
つや消し黒にマホガニーやジャーマングレイを混ぜて筆でちょんちょんと。
本塗装をしてしまえば、あまり意味ないのですが、ま、気持ちの問題ということで。
再度パテでガザガザ
下塗り中のハイゴッグですが、まだまだラッカーパテのガザガザが足りないことに気が付きました。
なので、再度、タミヤのラッカーパテを指で塗りつけてさらにガザガザ表現を。
指で薄くパテを伸ばした後、古くなった歯ブラシで表面をトントン。
だいぶ表面が荒れてきました。
濃緑色を薄く塗り重ね
ガザガザ表面のハイゴッグの上に、濃緑色(中島系)をジャブビショに薄めて、筆で塗り重ねました。
コケが生えたミドリガメみたいですな。
薄めたマホガニーを塗り重ね
ミドリガメゴッグの上に、ビシャベシャに薄めたマホガニーを筆塗りして、少々変化をつけました。
これで一応下塗り完了。
次回から明るい色を塗っていきます。
メタリックレッドで塗装
ハイゴッグ、ガザガザ下塗りの上にメタリックレッドを筆で塗り重ねました。
茹でられて真っ赤になったカニみたいですな。
黒鉄色を重ねる
ハイゴッグの関節部や爪など、内装金属っぽいところを黒鉄色で塗り、いったん組み立てみました。
ゆでダコorザリガニって感じですな。
ペタペタ紫のせ
ハイゴッグの各パーツに、ビタミシャに薄めたパープルを筆でちょん、ちょんと乗せました。
いつもの隠し味カラーですね。
これで少し色味に変化がつきました。
黒鉄色で影入れ
ハイゴッグの各所に黒鉄色でアクセントを入れました。
ほんの微量マホガニーを混ぜた色で。
なんというか、不気味な甲殻類といった感じですが、少しずつ立体感が生まれてきました。
日本戦車風黄色い線を引いてみる
ハイゴッグのボディに、ミドルストーンで線を引いてみました。
旧日本陸軍の戦車を意識した機体の数を多く見せる効果があると言われている黄色い線ですね。
ただし、いきなりイエローで塗らずに、ミドルストーンにしたのは、クレオスのイエローは隠ぺい力が弱いから。
まずは、けっこう隠ぺい力が強いミドルストーンをガイドラインの戦として塗装してみました。
もはや、兵器なのか熱帯の生物なのか、よくわからん存在になってきました。
線消し
ハイゴッグのボディの上にミドルストーンで適当に塗った線ですが、よく見ると、調子に乗って線を引きすぎてしまっている!
なので、余計な線を赤褐色を上から筆で塗って修正しました。
これで少し落ち着いたかな。
それでもまだ線の本数が多いようには見えるけど。
イエローの線
ミドルストーンでガイドラインを引いた線が乾いた後に、イエローを筆で塗り重ねました。
赤と鮮やかな黄色。
インパクトが出てきました。
ロシアングリーンを乗せました
赤ゆでダコに黄色い線だけだと単調なので、ロシアングリーンをランダムに筆で乗せていきました。
まったくのテキトーです。
後ろからみると。
なんだか熱帯にいる猛毒をもった昆虫か爬虫類みたいになってきましたな。
クリアオレンジ+ライトグレーを全体に塗装/MSM-03C ハイゴッグ
ハイゴッグにほどこした狂った色彩をもう少し落ち着かせるために、クリアオレンジにライトグレーを少量混ぜ、フラットベースも混入したものをビショベショにうすめて、平筆で、サクッと全体を撫でるように塗りました。
そして、乾いたところ。
写真で見ると、あいかわらず毒々しき色彩ではありますが、最初のギラギラ感は少しなくなった感じはします。
基本塗装はだいたい終えたので、今後は、おかしいな?
違和感あるかな?
そう感じたところから、どんどん修正していきたいと思います。
手の黄色い線を消す
ハイゴッグの手の部分に塗った黄色い線が、だんだんウルサく感じられてきたので、消したい線の上から、艦底を筆で塗りつけて消しました。
消すだけではなく、ちょっと太いかなぁと思われるところは、黄色の線を細くするようにしてみました。
まだまだ違和感ありまくりですが、いや、不思議なことに、最近、目が慣れてきたのかな?
あまり違和感を感じられなくなってきた。
(ヤヴァイ?)
クリアイエロー+ダークイエローを筆塗り
ハイゴッグの色味をもう少し落ち着かせよう!ということで、クリアイエローに、ダークイエローを混ぜ、フラットベースでツヤを落としたものを、うすめ液でビシャビショに薄め、平筆で、撫でるように表面を塗装しました。
少しは、落ちついた色見になったかな。
最初は、こんな感じの鮮やかさっぷりでしたから。
ただ、黄色の線が、あいかわらず浮いているので、もう少し落ち着かせようと思っています。
パープル+黒を筆塗り
ハイゴッグのいたるところに、パープルと黒、そして微量にマホガニーや赤褐色を混ぜてシャビシャブに薄めたものを、筆でランダムに塗っていきました。
主に影になりそうなところを中心にペタペタと。
完成!
ハイゴッグ、完成しました。
カニだかエビだかタコだか、とにかく、海兵器なんだから赤くてもエエじゃないか!ってことで塗ったこの色。
最後の仕上げは、焼鉄色(ラッカー系)で軽くドライブラシをして完成!
なかなか面白い仕上がりになってくれました。
特にパテでガザガザさせた表面が、なんともいえずに個人的にはツボです。
面白い形のMSですし、安いですし、組みやすいこともあり、また作ってみたいガンプラの一つです。
記:2017/05/28