イメージング/大統領選
2016/01/04
大統領選でイメージングが最初に注目されたのは、テレビが一般家庭に浸透しはじめたケネディ・ニクソン両候補の公開討論あたりで、若々しさとジェスチャーを交えて視聴者に巧みに訴えかけたケネディの方が、白いハンカチで汗を拭くという失態を曝して、それが視聴者にとっては大きなマイナスポイントに繋がったニクソンよりはイメージングの心得はあったのだと思う。
ところで、今回の大統領選における公開討論、ブッシュとゴア両候補の格好は、ダークスーツに白のシャツに赤いネクタイという、まるで双児のように瓜二つのファッションだった。
ケネディ・ニクソンの時代よりも遥かにマーケティングや大衆心理の研究が進んでいる上に、大統領にはスタイリストが付くことも当たり前となってしまっている現在、それでもマスへのイメージングを意識して行き着いた結果は、結局のところオーソドックスかつフラットで保守的なイメージ、ということになってしまうのだろうか。
記:2000/11/11