ベースのジャックを交換した。~今度のジャックは軍事仕様
2018/01/14
ベースのメンテに行った。
65年のジャズベースのほうだ。
このベースは、ほぼ年に一度のペースで、購入した店のリペアマンにメンテナンスをしてもらっている。
別にメンテナンスをしなくても、滅多なことではコンディションは狂わないのだが、そこは気持ちの問題。
「オレのベース、まだまだ大丈夫だ」という安心感を得るための健康診断のようなものだ。
いつもきまって、微妙に順反りしたネックの微調整するのみで点検は終了する。あっけないものだ。
つい数ヶ月ほど前にメンテに出したばかりのベースをなぜ、今回はあまりブランクをおかずにメンテに持っていったのかというと、今月末に奄美大島で行うセッションに万全な態勢で臨みたいという気持ちがあるから。
くわえて、メンテに持ってゆく前にパラパラと軽く弾いていたら、どうもジャックの調子が悪いことにも気がついたので、これを機会にジャックも交換してもらおうと思ったこともある。
いつもの、お茶の水は、ビッグボスの5Fにある「オールド・ギター・ガレージ」。
ジャックの不調を訴え、調べてもらったら、やはり、耐用の限界なのだそうだ。
そりゃそうだ、だって、私の生まれる前から、実に40年弱もの間、この金具にシールドのプラグを差したり抜いたりが繰り返されていたわけなのだから。どんな金属だってヘタるのは当然といえば当然。
パーツ交換をしたほうが良いということになった。
店の人が、いくつかのメーカーのジャックを持ってきてくれた。
私が選んだものはヒューマン・ギア社製のジャック。
他のジャックのパーツ代はせいぜい200円から数百円。
ヒューマン・ギアのものだけ、なぜか10倍近い2,000円もした。
ジャックは別にどこのメーカーのものでも音には影響しない(はずだと思う)。
だから、べつに一番安いタイプのものにしても良いのだけれども、私がヒューマン・ギアを選んだ理由は、耐久性。
これにつきる。
ヒューマン・ギア社(Human Gear Inc)のものは、軍事仕様のアウトプット・ジャックで、通常よりも過酷な使用に耐えられるように作られているというところが気に入った。
ジャックは、すぐに磨耗するし、汚れる。 これによる音質劣化や、ノイズの発生は、結構気になるものだ。
とくに、スタジオで練習中、急に音の出力が弱くなったことに気がつき、ジャックに接続されているシールドを軽く引っ張ったときに生じる“がががが!”というデカイ音は、耳障りこの上ないし、メンバーにも迷惑をかけてしまう。
ジャックは消耗品だ。
将来、再び取り替えることになる部品とはいえ、出来るだけ取り替えるタイミングは先延ばしにしたい。
だったら、少し高くてもヘタりにくいものが良い。
そいった意味では、シルバープレートで作られていて、なおかつ出荷時に腐食防止のコーティングが施されているヒューマン・ギアのものは、通常のものよりも格段に耐久性とホールド性に優れているので、うってつけ。
通常のジャックは1000回の抜き差しが限界らしいが、ヒューマン・ギアのジャックは、2000回の抜き差しに耐えられるようになっているそうだ。
ということは、1回の抜き(あるいは差し)で約1円のコストがかかるということか。なんてケチなことを考えた私。
いずれにせよ、ネックの微調整と、ジャックの交換だけで今回のメンテは終了。
音には直接の影響はないレベルの調整だが、やっぱりメンテ後に弾くベースはいい音していた。
ま、気分の問題で、そう感じるだけなんだけど。
記:2003/09/08(from「ベース馬鹿見参!」)
追記
もう一台のオールド、65年製のプレシジョンもヒューマン・ギア社製のものに取り替えてもらった。
記:2003/12/07