ジャズ本 新刊2冊紹介
現在読み中の本は、相倉 久人&山下洋輔『相倉久人の超ジャズ論集成』。
相倉久人。
名前だけは知っていたんだけど、じつは評論のほうは読んだことなかったんだよね。
コルトレーンが1967年に亡くなったときに、「ジャズは死んだか」と世に問うた評論家ですね。
もちろん、この評論も再収録されており、一読の価値アリ。
今から、30年以上も前の評論なんだけれども、未読な私にとっては逆に新しく感じる。
巻末で解説を書いているのは、「今」を代表するジャズ評論家の1人、村井康司氏。なかなかタメになります。
もう1冊、読み中のジャズ本があるんだけれども、それは岩浪洋三・著『ジャズCD必聴盤!わが生涯の200枚』。
『JAZZこだわりCD668』や『こだわりJAZZノート』などの岩波氏の既刊を読んでいる人にとっては、必ずしも読む必要のない本かな。
氏の主張は、よく言えば、一貫しているが、悪く言えば、ワンパターン。
アキコ・グレースなど新しいミュージシャンも取り上げてはいるものの、「ああ、またか、あの話ね」の連続なので、氏のファン以外には無理にオススメしない。
アルバムデータもレーベル名と品番のみの表記で、パーソネルや曲名、録音年月日が記されていないので不親切。
私のように、「ジャズの本を読みたいんだけれども、他に出ているジャズの本は全部読んじゃっていて、他に読む本がないんだよね」という「ジャズ本オタク」にはオススメかもしれない(笑)。
あ、あと、ジャズとは関係ないのだけれども、先日、六本木の青山ブックセンターのレジ前のイイところに面陳されていた本。
一瞬自分のことかと思った(笑)。
で、面白そうなので、購入。
されど、未読なり。
以上。
記:2006/03/25