ユダヤ人3000人に「Yes」と言わせた男の本/マーク富岡
2016/11/28
マーク富岡・著の『3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術』は、76カ国を訪問し、世界中のエグゼクティブから学んだ交渉術が公開されている本だ。
著者はもちろん日本人。
なのに、なぜマークなのかは、本書後半(というより最後のほう)に書かれてます(笑)。
さて、肝心な内容。
交渉のテクニック、としては、数多ある類書に掲載されている技術的な部分、マインド的な部分から大きく逸脱することなく(要は基本がおさえられているということ)特に、目新しい真説、新説、珍説な類はなかったが、この本はむしろ、交渉からにじみ出る国民性の違い本として読んでも面白い。
たとえば、
1、勝手気ままにわがままを通すのは?
2、リスクを見極めるのが得意、見極めるポジションを取るのは?
3、間違いでも主張を続けて納得させる技術のある国民は?
4、いったん相手を好きになると、すべてを受け入れるのは?
5、場の雰囲気を盛り上げつつも、交渉の目的と最終ゴールを見失わない国民は?
6、質問攻めで疲れさせ、承諾させてしまうのは何人?
7、自国のコピー製品に誇りを持っている国民は?
8、相手の鏡になりきる国民性は?
9、一気に主導権を握ろうとする国民は?
10、ワインと食事と会話で分かりあおうとする国民は?
さあ、以下のどれでしょう?
アラブ人 韓国人 イタリア人 フランス人 ユダヤ人
インド人 ドイツ人 アメリカ人 スペイン人 中国人
パッと思い浮かびがちなのは、
7は中国人かな?
とか、
10はイタリア人かな?
と考える人も多いと思うのだが、
……じつは、
この本によると、違うんですねぇ。
詳しくは本書をチェックしてみてくださいね(笑)。
記:2008/07/20