頼もしい親分・松井珠理奈~マジすかシリーズにおける松井珠理奈の役どころ
欲望一直線キャラからサポートキャラへ
『マジすか学園』ではラストの方にちょこっと登場し、『マジすか2』では、「センター」として主役の一人として活躍した松井珠理奈。
『2』での松井珠理奈は、己の欲望のために、つまり「てっぺん」を取るためには、倒す必要がある相手とは、容赦なく闘いを挑んでいました。
たとえそれがプロ格闘家(チョウコク/秋元才加)であったとしても。
己の欲望実現のためには躊躇がないぜって感じで、かなりグイグイと攻撃的に前へ前へと突き進んでいた感があります。
しかし、ネズミ(渡辺麻友)とともに「てっぺん」に立った後はというと、次作からは、己の欲望と言うよりは、後輩をサポート、バックアップする役柄に変わっていきます。
見守る珠理奈
『マジすか3』は、「マジすかプリズン(民間更生教育法人・プリズン HOPE)」という刑務所の話なので「馬路須加女学園」のエピソードと直接的な繋がりはないのですが、ノブナガという役として主役のパル(島崎遥香)をサポートし、見守る役柄に徹しています。
『4』では、再び舞台は「馬路須加女学園」になるのですが(局が変更した関係からか、なぜか校舎が変わり、周囲のロケーションも地方になっているけど)、この時の松井珠理奈は看護師として登場しています。
マジすかOBということで、負傷したソルト(島崎遥香)を看護する役どころ。
特に、何をどうしたというわけでもないのですが、さすが看護師。
看(み)て護(まも)るに徹していました。
何かをしたといえば、ソルトに「お前、良い面構えになったな」という言葉をかけたぐらいかな。
金持ち珠理奈
で、マジスカ5での松井珠理奈は、なんと祖父がまじ女の会長であることが明かされます。
後付けの設定っぽいけど。
なんだネズミの親も政治家で金持ちだから、センネズコンビ(センターとネズミのコンビ)は、金持ちコンビだったというわけですな。
それはそうと、彼女はヤクザとの抗争でガタガタになったまじ女のヤンキーたちを鍛えるべく、「マジ女」に再入学したり、裏ではソルトを撃った真犯人を独自に捜査し、突き止め、最後は銃で撃ち殺します。
ケンポーを除き、全滅してしまったマジスカ、ヤバクネ、ゲキオコのヤンキー達の中、松井珠理奈は、したたかに生き残っています。
キャバ嬢珠理奈
そして、先日最終回を迎えた実質上の『マジスカ学園6』でもある『キャバすか学園』では、マジ女OBであり、さらには伝説のキャバ嬢として登場します。
看護師になったかと思うとキャバ嬢になっていたりと「いくらなんでも短期間に職業転々としすぎだろ!?」と突っ込みたくもなるのですが、『マジすか4』の世界と『5』の世界は別物だと考えれば(あるいはパラレルワールドの出来事だと考えれば)、もうこの次元になれば何でも良かって感じでもありますが。
ここでのセンターもキャバクラ歴のある先輩として、主役のさくらを指導したり励ましたり、水商売の世界を教えたり、裏からキャバクラ「水族館」が潰れぬよう手を回したりと、何かと見守り支える役に徹しています。
『2』の頃の松井珠理奈は、まだ青くて勢いと負けん気があって青かったのですが、『3』から急に貫禄を増してきましたね。
その時の年齢は、まだ16歳ぐらいだと思うのですが、その貫禄オーラはすごい。
現在の年齢も21歳ぐらいだと思うのですが、すでに数年前から彼女はAKBのおっかさん的な存在感だったのです。
卒業した総監督の高橋みなみは「おっかさん」と言うよりは「姐ちゃん」、あるいは体育会系の部活の「面倒見の良い先輩」という風格でした。
そして、現在の総監督である横山由依は、おっかさんと言うよりは、おばはん(おばちゃんではなく)って感じがする。
(ゆいはんのファンの方には申し訳ない!)。
そして、松井珠理奈の存在感はやっぱり「おっかさん」なのです。
小嶋陽菜28歳よりも、どっしりとした貫禄たっぷりなのであります。
記:2017/01/12