『かもめ食堂』は、映画より本のほうがイイ

      2018/01/11

onigiri

先日の旅の道中、息子があっという間に読み終わった本のひとつが、群ようこの『かもめ食堂』。

本人いわく「映画よりも面白い」。

この映画が好きだった私は、へぇ、そんなもんかねぇ、と隣の席で読書に夢中の息子から「かもめ食堂」の原作を借りて読んでみたら、うん、たしかに、映画よりも原作のほうがずっと面白い。

きわめてナチュラル。

逆に、映画の、いや、「映画ならではの」といったほうがいいのかもしれないが、映画ならではの、ちょっと「コレってどうなの?」的な作為性、たとえば もたいまさこが出現した以降のエピソードの違和感を浮き彫りにしてしまう効果が原作の小説にはある。

息子の「映画よりも本のほうがいい」に、なるほどなぁ、と思った次第。

もちろん、映像が綺麗な映画もイイんですけどね。

記:2008/08/24

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