「趣味の良い」ピアニスト、ウイントン・ケリー
2019/08/07
ケリーを聴きながらボンヤリと考えたこと
ウイントン・ケリーってやっぱり素敵なピアニストです。
躍動的なドラムに煽られて、趣味の良いノリのピアノを弾く『ケリー・アット・ミッドナイト』を聴いてあらためてそう思いました。
ケリーの趣味の良いピアノは……、
あ、また「趣味の良い」って言葉を書いてしまいました。
最近、「趣味の良い」って言葉、周りでは聞かなくなったけど、それはオレの気のせいかな?
それとも、「趣味の良い」という状態って、あんまり人は求めなくなってきたのかな?
もっと、両極端というか過激というか、あるいはその逆で、普通で穏健な状態がもっとも好ましく思う人が多いのか……。
それはよくわかりませんが、私は「趣味の良い」という言葉が好きだし、そのような状態を追求することを忘れないようにしたいと思います。
なぜなら、ほおっておくと、私自身は、かなり「趣味の悪い」男なので(苦笑)、せめて理想像くらいは「趣味の良い」人間を目指したいと思っているからです。
でも、まあ自らを律することによってかもし出る雰囲気とは違うと思うんだけどね。きっと滲み出るものだから。
では、いつか遠い将来、滲み出ることを期待して、今から少しずつでも滲み出る可能性のある原料をマインドの奥に仕込んでおかねばと思うわけです。
その一つが、やっぱり私の場合は「ジャズ」なんですね。
ま、ジャズといっても色々ですが。
だからといって、あのジャズは趣味いい、あのジャズ趣味悪いなんて分類したって意味がないし、あくまで自分基準のものですから、アテにはならない。
そんなどうでも良いことを考える暇があったら、もう1回、『ケリー・アット・ミッドナイト』を聴いたほうが良いぜ!って感じですね。
記:2007/10/20