小さなことにくよくよするな!/リチャード・カールソン
良い聞き手になろう
前回書いた記事は、女性が男性の話を聞いてあげよう!という内容でした。
しかし、その逆ももちろん大事です。
つまり、女性の語るおしゃべりに、男性が「良い聞き手」になってあげる、ということね。
前回の記事はキャバクラ話を例にとって、あくまで、「男性の話→女性が聞く」の一方向に絞って書いていますが、それは、話しがごっちゃにならないため。
今回は、「女性の話→男性が聞く」についてです。
最後まで聴きづける
男からしてみると、女性の話す内容って、順序がめちゃくちゃで、あっちいったりこっちいったりに感じることが多いのですが、男側は筋道立てて話の理解しようと努力するよりも、共感してあげることのほうが大事だと私は思います。
もちろん共感できないこともありますが(苦笑)。
リチャード・カールソン・著の『小さなことにくよくよするな!』にはこう書いてあります。
いい聞き手とは、相手の話をさえぎる癖をもたないだけではない。自分の番がくるのをイライラと待つのではなく、相手がいいたいことをすっかり話し終えるまで聞き手にまわるということだ。
だそうです。
最後まで聴きづける。
それって、はい、大変です(笑)。
私?
もちろん修行中です。
心がけてはいるものの、なかなかうまくきませんし、とても、そこまでの境地には至っておりません。
年齢が若ければ、ホストになってホストクラブで修行したいくらいです(笑)。
でも、「どれぐらいが最上なのか」という基準はわかったので、それに向けての努力は続けたいと思っています。
当たり前だけど、それが大変
さて、『小さなことにくよくよするな!』という本についてですが、これ、一回サクッと読んで概要を頭の中に入れたら、いったん本棚にしまい、あとは折に触れてパラパラとめくりながら、内容を復習すれば、新たな気付きが得られると思います。
100項目ありますから、好きなところだけを読めば良いと思います。
書いてある内容は、非常に「まっとう」なことばかり。
ある意味、「当たり前」なことが集積された本といえるかもしれません。
しかし、その「当たり前」なことが自分自身、実行できているかどうかとなれば、それはまた別問題。
むしろ、人間って成長すればするほど、基本に還るというか、いままで当たり前だと思ってスルーしていた何でもなさそうな事柄ほど、大事に思えてきたりします。
ジャズでいえば、耳タコ盤で聴かなくなってしまった名盤って(ソニー・ロリンズの『サキソフォン・コロッサス』など)、ジャズを深く鑑賞できるようになってから改めて聴きなおしてみると、はじめて表現の深さに気づくようなものです。
「当たり前」、「そんなこと分かってる」。
しかし、それを実行できるかどうかというと、結構できていないことが多いのではないかと思います。
改めてそのようなことに気づかせてくれる本ですね。
人間関係に疲れている人がいたら、文庫本でそれほどお金もかからないので、さり気なく「読んでみれば?」とプレゼントするのも良いかもしれませんね。
記:2009/05/12