バラッズ・アンド・ブルース/ミルト・ジャクソン

      2021/02/12

タイトルどおりバラードとブルース

盲点だった!

ミルト・ジャクソン、こんな素敵なアルバム出していたのね。

1956年、アトランティック・レーベルからのデビューアルバム『バラッズ・アンド・ブルース』。

タイトル通り、バラードとブルースが交互に演奏されており、ある意味単純といえば単純な選曲でありながらも、この潔さが、かえってスッキリと心地よい。

どれもがクオリティの高い演奏だからね。

曲によってMJQのメンバーが加わったり抜けたりしつつも、MJQ的とは違う趣きのサウンドになっているところは、テナーサックスにラッキー・トンプソン、ギターにバーニー・ケッセルの参加が効いているのかもしれませんね。

感想は、「聴きやすい」。「心地よい」

この2つの要素って大事ですね。

名手は、なんでもなさそうな一音でも音に説得力を帯びさせることができるものですが、このアルバムのミルト・ジャクソンを聴くと「まさに!」と実感すること請け合いです。

すっきり、というか、あっさりし過ぎのジャケットデザインゆえ、ジャズっぽいコクのあるビジュアルをお求めの方からしてみれば、ちょっと物足りなく感じ、触手がうごかないという人も少なくないでしょうが、見てくれと内容は大違い。

ぜひ、耳を通してみてください。

記:2012/10/01

album data

BALLAD AND BLUES (Atlantic)
- Milt Jackson

1.So In Love
2.These Foolish Things
3.Solitude
4.The Song Is Ended
5.They Didn't Believe Me
6.How High The Moon
7.Gerry's Blues
8.Hello
9.Bright Blues

Milt Jackson (vib)
Lucky Thompson (ts)
John Lewis (p)
Skeeter Best (g)
Barry Gailbraith (g)
Barney Kessel (g)
Ralph Burns (vib)
Oscar Pettiford (b)
Percy Heath (b)
Kenny Clarke (ds)
Lawrance Marable (ds)

1956/01/17,21 02/14

 - ジャズ