ルック・アウト/スタンリー・タレンタイン
タレンタインとパーランの相性グッド!
オルガンをバックにテナーサックスを吹くタレンタインも良いが、ピアノトリオをバックにワンホーンで歌い上げるタレンタインも素敵だ。
彼は独特の節回し、コブシの持ち主だが、面白いことにオルガンをバックに吹くときのコブシはアーシーでソウルフルだが、ピアノトリオをバックに吹くとエキサイティングなエネルギー感が感じられる。
なにせ、タレンタインのバックのピアノトリオは、かの名盤『アス・スリー』のホレス・パーラン・トリオ。
悪かろうはずがない。
というよりも、ベストマッチな組み合わせだ。
なによりタレンタインもパーランもピッツバーグの出身な上に、幼なじみでもあるわけで。
しかも、ホレス・パーラン・トリオは、このレコーディングの2ヶ月ほど前に、彼の最高傑作の『アス・スリー』を吹き込んだばかりなので、もっとも油が乗っていた時期のプレイなので、傑作演奏が生まれないほうがおかしい。
様々な好要素が絡み合い、黒々とした、まったりヘヴィな世界が渦巻くタレンタイン一世一代の快演を聴くことが出来るのが、この『ルック・アウト』なのだ。
記:2010/08/26
album data
LOOK OUT! (Blue Note)
- Stanley Turrentine
1.Look Out
2.Journey Into Melody
3.Return Engagement
4.Little Sheri
5.Tiny Capers
6.Minor Chant
Stanley Turrentine (ts)
Horace Parlan (p)
George Tucker (b)
Al Harewood (ds)
1960/06/18