マクドナルドのパートおばちゃんにイライラして思ったこと
2018/01/14
マクドナルドのアイスコーヒーとコーヒーのタダ券を持っています。
だから、ちょっとノドが渇くとマックに行って、タダ券を出して「アイスコーヒーちょ」とオーダーすることが多いのですが、慣れている店員ならともかく、とくにオバチャンに多いのだけれども、このタダ券の処理の仕方がわからず、レジをああだこうだボタンを押しまくりながら首を傾げ、結局最後にマネージャークラスの人を呼んで処理してもらう、ということが多いので、その間2分とか3分とか待つ身としては、結構ストレスになってしまうんですよね。
なぜなら混んでいる時間帯だと私の後ろにもたくさん人が並んでいるし、オバちゃんの要領の悪さも見ていると、「もっと要領よくやれよ」と思ってしまう。
たとえば、マネージャーがレジのボタンを操作して、タダ券の処理をしている間は、オーダーされたコーヒーをカップに注いでいれば多少なりとも時間の節約になるのに、じーっと、マネージャーが操作するレジを見ている。
で、処理ができてからようやく次のステップ、すなわちコーヒーをカップに注ぐ作業に入る。
もっとひどいときは、「えーと、アイスでしたっけ? ホットでしたっけ?」と聞き返してくるんですよね。
もう完全にこちらがオーダーした内容を忘れているのね(笑)。
「アイスコーヒー、ブラックで」と頼んでいるのに、「ミルクとガムシロ、おつけしますか?」と尋ねてくる人もいる。
完全に「自分リズム」なんだよね。
お客の話聞くんじゃなくて、自分の中に理解する順番があって、それ以外のタイミングで注文しても、インプットされない。
「アイスコーヒー」→「SサイズかLサイズか」→「ブラックかミルクやガムシロをつけるか」
完全にこういう理解プロセスしか頭の中に構築されていないから、「アイスコーヒーのS、ブラックで」と頼んでも、「アイスコーヒーで」といったん“で”の終止する応答を繰り返し、「サイズは?」と聞き返してくる。
「あのさー、Sっていわなかったっけ?」と言うと、「Sで」と、また“で”で終わる確認言葉が出てくる。
今度は、「ミルク、ガムシロつけますか?」と訊かれる(笑)。
「あのさー、さっきブラックって言ったでしょ?」と返すと、「ブラックで」と、また“で”かよ(笑)。
だいたい、「~で」の「で」ってなんだ?
自分の言った言葉のお知りに「で」がくっついただけで返事されるのも、なんだかあんまり気持ちいいものではない。
バカにされているとまでは思わないけれども、もっと気の利いた返事できないの?と思ってしまう。
私は昔マクドナルドでアルバイトをしていた。
給料は安かったが、タメになることも多かった。
それは複数の作業の同時進行。
それが常に連続すること。
身体使いながら頭も使う。
これって、社会に出てからシゴトする上でも非常に役立つことだし、シゴトってほとんどが複数の作業の同時進行じゃないですか? 目の前で起きていることに対応しながらも、背後で動いているオペレーションにも気を配る。
この習慣がつけばつくほど、料理は短時間で済むし、仕事もさまざまなことを抱えながらも、同時進行で動かすだけの知恵が身についてくる。
何かをやりながら、何かもやっている、さらにこれが終わった後にやるべきことのイメージもある
マクドナルドでは、グリルっていうんだけど(今でもいうのかな?)、この厨房に配置されると、常に、複数のことを動かしながら、複数のことを処理していく作業になる。忙しくなれば忙しくなるほど。
しかし、人間は同時に複数のことはできない。リアルタイムでこなせることは、ひとつだけ。
この最適な一つを瞬時に状況判断し、それをこなし、こなしたら、すぐに次の作業に取り掛かる。
状況判断&把握能力と、優先順位の瞬時の判断力と、次にやるべきことのイメージ想起力。
それに加えて、頭で考えたことを即行動に移れるだけの敏捷性、機動力。
これらの能力が、お金をもらいながら鍛えてくれるところが私にとってのマクドナルドだった。
だから、息子も中学生になったら、年齢偽って、高校生ってことにして、親の俺も店長に直談判するから、夏休みとか冬休みはマクドナルドでバイトしろ、と言っているんですけどね……。
でも、アイスコーヒーのタダ券処理にも時間がかかってしまう、記憶力と機動力のないオバちゃんばかりが職場の先輩だったら、あんまりアルバイトして学ばせる意味はないかもしれない。
ま、カウンターと厨房は求められる仕事内容はちょっと違うといえば違うんだけどね。
今こそ、全人類に求められるもの、というと大げさだけど、仕事をする多くの人に求められるは、特に、サービス業に従事している人にとって重要な課題は、「気働き」でしょう。
「言われたことだけをやってりゃいいや」な人とは対極の思考回路です。
気働きのできる人は気持ちがいい。
私も、そういう人を目指さなくちゃ。
記:2007/08/05