HGマラサイを鋳造表現でリニューアル

      2021/02/08

パテで鋳造表現

マラサイをリニューアルします。

以前作ったマラサイ、なんだかメリハリがないので。

もっとボロボロにしてやる~!って感じで。

いろいろな模型サイトを見ていると、「テクスチャーを増やす(情報量を増やす)」という目的で、パテやジェッソを塗りたくってロシア戦車の鋳造砲塔のような質感にしてから塗装している作例がいくつかあります。

なるほど、それは面白い!ってことで、マラサイをバラシて、タミヤパテを塗りたくってみました。

指でパテを塗り塗り。

けっこう楽しいです。
(・∀・)b

砂場で泥をこねている感じ?
童心に戻れます。

ある程度塗ったら、シンナーをつけた歯ブラシで表面を叩き、荒々しい地肌にしようとしましたが、パコパコ叩いているうちに、
シンナーで毛先が溶けてしまいました。

あらら。

つや消し黒のスプレー吹き

マラサイの窪み、陰になるところにつや消し黒スプレーを吹き付けました。

後に筆で塗る際、筆が届かなそうなところのための対策です。

ジャーマングレイとミドルストーンで下塗り

パテで表面をガザガザさせて、黒スプレーで影の部分を吹いた後、ジャーマングレイとミドルストーンを混ぜた色を筆塗りしました。

平筆でガシガシ塗り塗りする作業は楽しいですね。

バラした各パーツをいったん組むとこんな感じ。

なんか貫禄♪

クリアオレンジとグレーを重ね塗り

下塗りが乾いたら、クリアオレンジに、グレーFS36118を混入したものを平筆でブリブリと塗りつけました。

オレンジ効果で、だいぶイメージしていた通りの赤っぽさが生まれてきました。

ラッカーパテを塗りたくることで生まれた、このオンボロでクタビれた感じがなんともいえずにツボです。

モンザレッドとクリアオレンジを塗り重ね

さらにマラサイ、塗り重ねています。

今度はクリアオレンジに、モンザレッドを混入して平筆でサクッと塗り重ねました。

わっ、茹でて真っ赤になったカニか?!と思うほど、鮮やかな赤になってくれました。

ちょっと派手ですね。
もう少し引き締めます!

ミドルストーンとオリーブドラブ乗せ

赤く鮮やかになり過ぎたマラサイのボディを、もう少し濁らせたいと思ったので、今度はミドルストーンに微量のオリーブドラブ(1)を混ぜたものを、薄め液で、ビシャミシャに薄めてランダムに筆で塗ってみました。

「塗る」というより「置く」感じですね。

まだまだ明るいです。
もう少し色を塗り重ねていきます。

この塗り重ねていく作業が楽しいんですよ。

塗った瞬間は、「しまった、失敗か?!」と思うのですが、乾かすとまた違う色見に落ち着いてくれていたりすることが多いのです。

この色を塗った後、しばらく寝かせてからどのように色調が変化しているかを見るまでの時間が楽しみで仕方ありません。

ダークイエローを乗せてみる

マラサイのボディの上に、さらに今度はダークイエローを乗せてみました。

光が当たりそうなところ、出っ張っているところを中心に、筆でダークイエローを下地とゴシゴシすり合わせてブレンドをするような感じで。

あまりゴシゴシし擦りすぎると、塗膜がシンナーで溶けてプラスティックの地肌が露出してしまうので、控えめに控えめに。

そして、乾いたら、全体の調子を見るために
一旦組み立ててみました。

マラサイいったん組立てダークイエロー塗った直後.png

うーん、ボロボロ!

さらにボロっちくしていきます!

ラッカー系塗料でスミ入れ

再びバラしたマラサイのボディに、ラッカー系塗料でスミ入れして、メリハリをつけてみました。

スミ入れした塗料の色は、黒、マホガニー、艦底色、レッドブラウン、赤褐色、オレンジなど、よく使用する色で、塗料皿に余ったものを捨てずにストックする塗料用の空き瓶があるのですが、そこに溜まった色を面相筆で隙間に流し込んでいきました。

余った色が集積した「秘伝のタレ」のようなスミ入れ用の塗料を空き瓶に作っておき、ポイントとなるところに塗ると、予想だにしない面白い色調になってくれることがあります。

パステル乗せ

マラサイの脚や腰などホコリや泥が溜まりそうな箇所に、パステルとラッカー系のレッドブラウンを混ぜたものを平筆で塗り付けました。

使用したパステルはローアンバーです。
昔、画材屋で買った瓶にはいった最初から粉状のやつですね。

平筆は面積広めの6号で。

ニュートラルグレーをランダム乗せ

マラサイの各パーツに平筆でランダムに薄めたニュートラルグレーを乗せていきました。

主にでっぱったところを中心に、塗料を置くようにペタペタと。

ちょっと違和感ありますが、乾くと、また色味が変化してくるので、乾くまで待つことにします。

色乗せ続行中

色乗せ続行中です。

クリアイエローや、ニュートラルグレーを中心に、ビシャピチャに薄めた塗料を平筆で、チョンチョンとランダムに乗せては乾かし、乗せては乾かしの連続です。

後姿がかっこいいMSですね。

角度によってイメージが変わる面白いデザインだとあらためて思います。

赤っぽさはだいぶ収まりましたが、もう少し「謎の色彩」にしていきたいです。

しかし、そろそろ仕上げ作業に取り掛からないと、ほかのガンプラがオレを呼んでいる……(かな?)

改修完了

各パーツのでっぱったところをダークイエローとつや消しホワイトでドライブラシをかけて、パテでガザガザにしたマラサイの改修、完了しました。

最初から最後まで、使用した塗料はすべてラッカー系です。

色々な色を乗せたので、もはや、赤なのかオレンジなのか緑なのか分からん色であります。

背中を下から見上げても、やっぱりオレンジなんだか赤なんだか、その他なんだか。

なんか、微妙に黄色っぽい色が突然混ざったりしているところが可愛いですね。

このオンボロな後姿が哀愁ただよって個人的には満足。
この姿を見たいがためにパテでガザガザにして改修したのかもしれません。

ガザガザしていてエエのぉ。

少し上から見たところ。

ガザガザしております。

光の加減で、これはグレーっぽいですね。

色々な色重ね塗りは、時間帯や角度で、色々な色の表情に変化するので、楽しいなったら楽しいなです。

後ろ姿の哀愁感がたまらんです。

次は、どのガンプラをガザガザさせてヘンな色(?)にしよう?

記:2017/03/25

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