ハワード・マギーの《コテッジ・フォー・セール》

   

《コテージ・フォー・セール》という曲は、ピアニストのドド・マーマローサの切ない名演で、好きになった曲です。

で、切なさの質は違えど、ハワード・マギーが、トランペットで‟歌う”《コテージ・フォー・セール》もなかなかだと思うのです。

アルバム、『ダスティ・ブルー』収録の演奏ね。

なにせ、ピアノが好サポーターのトミフラ(トミー・フラナガン)だし、ペッパー・アダムスのバリサク(バリトンサックス)や、ベニー・グリーンのボントロ(トロンボーン)もたまらん!

マギーは、メロディアスで聴きやすいフレーズを中心に演奏を組み立ててゆくトランペッターだと思うのですが、それでも、どの演奏からもジャズならではの濃いムードが感じられるのは、彼が本質的に持つ、不良的な気質のようなものが音の端々に見え隠れするからなのかもしれません。

折に触れて聴いていますが、聴けば聞くほど味わい深い。

▼収録曲
1. ダスティ・ブルー
2. サウンド・オブ・ミュージック
3. アイ・コンセントレート・オン・ユー
4. スリープ・トーク
5. パーク・アヴェニュー・ペティート
6. フライン・カラーズ
7. ウィズ・マリース・トゥワーズ・ナン
8. グルーヴィン・ハイ
9. コテージ・フォー・セール

記:2015/04/07

 - ジャズ