さあ、ジャッキー・マクリーンの『スイング・スワング・スインギン』を聴こう!
2018/01/11
完璧な人生なんて求める必要はないんだ。
自己採点が70点でも、いや60点ぐらいでも、自分のことを好いてくれる人はたくさんいるし、ついてきてくれる人だっている。
元気に勢いよく、これも大事だよね。
もちろんデリカシーの無いバカ元気はイヤだけど。
でも、勢いの中に、多少のツマヅキや、オッチョコチョイをかましても、それに勝る何かを自分の中に持っていれば、とりたててそのミスを突っついたり、ホジクリかえされるようなことって、あまりないんだよね。
中には、そういう人、いるけど、無視無視。
ムードが大事。
照れは禁物。
まずは自分が雰囲気に溶け込み、世界の主人公となること。
多少のアラには目をつぶろう。
まずは、その世界の中の住人のようにふるまうこと。そうしないと、自分より相手のほうが恥ずかしくなってしまうからね。
カチッとタイトなのもいいが、ユルさもどこかに残しておきたい。
そうしないと、息がつまっちゃうから。
息がつまると肩が凝るし、なにより、ご飯がおいしくない(笑)。
だけども、多少の翳り(かげり)も欲しい、大人の男たるもの(笑)。
どこか影の部分があったほうが、無いよりはいい。
もっとも、無理して哀愁気取るのは、結構恥ずかしい。
だから、無理をする必要はない。
真面目に生きて、真面目に失敗して、真面目にぶつかって、真面目に砕ければ、意識しなくとも自然とそういうのって滲み出てくるんじゃないかと思う。
今の自分は、過去の自分の集積。
今の自分は、過去にやってきたこと全部。
だから、自分自身の陰影は相手に判断してもらおうじゃないの。
ま、こんなことばっかり考えたり、考えなかったりで、今日もビールが旨え~、な私ですが、マクリーンの演奏を聴くと、とくに、ブルーノートの『スイング・スワング・スインギン』を聴いていると、その思いがさらに強くなります。
つまり、元気が出るし、自信がみなぎってくるのですね。
一言で言うと、気持ちの良い現状肯定です。
このアルバムは、男一匹、寝ても覚めても男一匹アルト吹きなジャッキー・マクリーンの代表作の1枚。
《ホワッツ・ニュー》、《ステーブルメイツ》、《アイ・リメンバー・ユー》、《アイ・ラヴ・ユー》などといった有名なスタンダードが目白押し。親しみのあるメロディに、親しみのあるヴォイスで語りかけてくるマクリーン。
ホーンは彼のサックス1本というフォーマット。
だから、マクリーン入門にも最適だ。
元気の無いときも、元気なときも、現状肯定な気分にさせてくれる素敵な一枚なんだ。
さあ、聴こう!
記:2004/06/22