充実!メタリカ特集『レコード・コレクターズ』

   

『レコード・コレクターズ』今月号の特集はメタリカです。

先日メタリカがニューアルバムをリリースしたのですが、それに合わせての特集ですね。

デス・マグネティックデス・マグネティック

メタリカ25年の歴史や、過去のアルバムのレビューまでと、メタリカ初心者は、「メタリカとはなんぞや?」を一通り学習できるうえに、マニアは「お~懐かしい!」とかつての自分の熱き思いを呼び覚ますことができるという、なかなか充実した内容でした。

隅から隅まで紙面に穴があくほど熟読してしまいました。

そう、一時期はメタリカにはまりまくっていた時期があったんですよ。

ジャズに出会う前のこと。

特に、ファーストアルバムの『キレム・オール』からなので、筋金入りのファンかもしれません。

音楽の変化もあり、昔ほど熱心に聴いているわけではありませんが、それでもこういう特集があると、目を皿のようにして読んでしましまいますね。

ジャズ好きがなぜ、メタル?

要は私はジャンルを愛する人ではないのかもしれません。

私が好きなのは、刺激に満ちた音、好奇心を刺激する音。

たまたま今はジャズがその中心で、その状態がずっと長く続いているだけなのかも。

小学校中学校の時はYMOと、YMO周辺のYMOファミリーの音に夢中だったし、YMO散解後は、アート・オブ・ノイズなどのZTTレーベル系の音に魅せられ、同時にごくごく初期のラップ、グランド・マスター・フラッシュに刺激をもらうと同時に、メタルにもハマっていた。

特にメタルは、最初はアイアン・メイデンやジューダス・プリースト、アクセプトといったへヴィメタルに夢中でしたが、もっと刺激の強い当時台頭してきたスラッシュメタルと呼ばれた

メタリカ、アンスラックス、メガデスなどにゾッコンでしたね。

で、今はジャズ。

えらい変化だと思うかもしれませんが、私にとっては、エリック・ドルフィーやアルバート・アイラーの咆哮と、メタリカのジェームズ・ヘットフィールドの語尾が上がるヴォーカルは等価だし、インパルス時代のコルトレーンのリズムセクションや、マイルス黄金のクインテットのリズムセクションが繰り出すリズムも、メタリカのリフや、ジェームス・ヘットフィールドのリズムギターと等価なのです。

要は刺激に満ちた音楽がいつだって好きだということ。

もっとも、だからといって刺激のあるものばかり聴いているというわけでもありませんが。

ただ、新たなジャンルに足を踏み入れるトッカカリとなる音はいつだって刺激に満ちた音なのです。

激辛カレーでカレーという食べ物に入門し、しだいにマイルドなカレーの良さも分かってくる、そういう順番を辿ることが多いのかもしれない。

記:2008/09/20

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