徹夜明けにはモンクがグルグルする
2016/11/18
昨日から、もう24時間以上寝ていないのだけれども、午前9時あたりから妙に気分が高揚しており、なんか、妙にハイ。
で、頭のテッペンから上5センチぐらいのところで、モンクの《ウェル・ユー・ニードント》のサビの旋律がクルクルしているの。
クロマチカルに、かつめまぐるしくコードが上昇、下降するサビの後半がミュージシャンにとっては腕の見せ所。
こころどう旋律的に処理しているのかが、じつは、ミュージシャンのセンスや力量を見分けるポイントだったりもする。
『モンクス・ミュージック』でのコルトレーンは、うまく自分の個性とモンクの構造を折衷させていると思う。
モンクの場合は、この箇所、鍵盤の上部からグリッサンドよろしく下降させるフレーズが印象に残っている。
ちなみに、サビの部分は、マイルス・デイヴィスのバージョンと、モンクのの演奏では、サビのコード進行が違う。
もちろん、クロマチカルな上昇・下降のパターンは相似形ではあるが、当たり前だけど、モンクコードのほうがモンクっぽい(笑)。
マイルス・デイヴィス進行のほうが一般的にはポピュラーなようだが、モンクコードもなかなか内省的で味わい深い。
ただし、ジャムセッションなどでは、マイルスコード進行のほうがやりやすいデス(笑)。
いずれにしても、どちらのコードで演奏してもサマになってしまう恐るべき曲、《ウェル・ユー・ニードント》。
どうりでアタマがクルクルするわけだ。
記:2004/09/19