青い機体!漢のMSブグ(ランバ・ラル機)レビュー
武具
完成しました、HGのMS-04ブグ。
青いランバ・ラル機です。
二代目市川團十郎の「外郎売」にある「武具、馬具、武具、馬具、三武具馬具」の「武具」のことなのでしょうが、ランバ・ラルのトレードマークともいえるMS(モビルスーツ)「グフ」を逆さまにしたネーミングかもしれませんね。
さすがにグフを逆さまにして「フグ」ではカッコ悪すぎなので、「ウルトラ怪獣は濁点付ければ強そうな名前になる法則」に則って「フ」に濁点を打って「ブグ」にしたのかもしれません。
ORIGIN登場のMS
このブグは、『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』に登場するMSです。
MSの04という番号からも、ザクより前の機体だということがわかります。
ザクはMS-05(旧ザク)とMS-06ですから。
つまり、ランバ・ラルがグフに乗る前に搭乗していたMSということですね。
『オリジン』に登場するメカの魅力は、なんといっても旧型の機体がカッコ良く見えるということでしょう。
ザクや旧ザクは、ガンダムの「世界(宇宙世紀)世界の中では、後に実戦配備されるドムやゲルググに比べると旧式のMSとも言えます。
第二次大戦中のドイツ戦車でいえば、位置づけ的に、ザクはⅣ号戦車、ドムはタイガー、ゲルググはキングタイガーといったところでしょうか。
しかし、『オリジン』劇中では、MSという新しい兵器登場の黎明期に当たる時代が背景となるため、登場するMSは、ザクよりも古い機体ばかりになるわけです。
ですので、Ⅳ号戦車よりも、Ⅲ号戦車の方がローテクかつ弱そうに見えるように、ザクよりもローテクで弱そうなMSしか登場することが出来ない時代背景であるにもかかわらず……、『オリジン』に登場するMSは、軒並みカッコいい。
たとえば、MSの始祖とでもいうべきヴァッフなんかまさにそうですよね。
弱そうでいながらも、メカとしての存在感、カッコよさがある。
だから、最近バンダイから発売されているオリジンのMSを、私は買っては作り、買っては作りを繰り返しているんですね。
MS-04 青いブグ
このブグは、ラルさんらしく、青のパーソナルカラー。
ザク特有のくちばしのような口ではなく、ヴァッフ同様、鉄仮面のような顔が特徴。
そして、動力パイプが顔でなはく、背中から胴体にかけて接続されているところもブグを特徴づける大きなアイテムでしょう。
ブグはグフより前の時代のMSなので、グフより強そうに見えてはいけない。しかし、弱そうな中での強そうな感じも出したい。
コスト高ゆえ、ザクよりも高性能ながらも、量産が見送られた機体であるグフは、旧ザクより強いがグフより弱い。
この絶妙なデザインの匙加減がたまらんのです。
デザイナーの苦労が偲ばれるデザインです。
ですので、作っていて、なかなか楽しいキットでした。
あれこれ欲張り塗装
今回の塗装は、マホガニーのサーフェイサーで下地を吹き付けた後は、ラッカー系の塗料を筆塗りして基本塗装をしました。
自分が納得できる青い色に落ち着くまでは、ミッドナイトブルーなどの暗めの色から、パープル、インディブルー、キャラクターブルーなど、さまざまな色を薄めた上で塗り重ねています。
ブルー系の色のみならず、オレンジや艦底色、レッドブラウンなどの赤系の色もところどころにアクセントとして塗り重ねました。
で、微妙な色調の変化をつけ、あとは、エナメル系塗料でドライブラシ。
ジャーマングレー、ライトグレー、バフの順番にドライブラシをかけました。
その後、クレオスの水性塗料の焼鉄色やシルバーを軽くスポンジでチッピング的なことをして本体表面に乗せていき、最後は、タミヤのウェザリングマスターのオイルを表面に塗りつけて完成!
ちなみに、キットに付属しているブグの武装は、局地型ガンダムも持っていた八洲重工製のMSマシンガンでしたが、迫力を出したいため、オリジン版のシャア専用ザクに付属していたバズーカを持たせてみました。
しかし、完成してから思うのですが、今回は、ラッカー、エナメル、水性、パステル(ウェザリングカラー)と、様々な塗装アイテムを欲張って使用しまくったため、それぞれの効果が相殺しあったようで、いまひとつパンチのある出来にならなかったなぁ。
反省。
次は男一匹、ラッカー系塗料オンリーで戦おう塗ろうと思っています。
記:2016/12/05
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