終電で帰宅、家で仕事後、朝まで飲み、朝までセッション。オトコは辛いよ、楽しいよ。

      2016/02/20

beer_surver

毎月、月刊誌の編集という仕事ゆえのサイクルなのですが、この時期になると、会社に何泊も泊まるぐらいの忙しさになるのですが、今月はあえて終電で家に帰るようにしています。

なぜかって?

やっぱり編集部のデスクで寝るよりも、家の布団で寝たほうが疲れがとれるからです。

家から会社まで、片道30分。

往復1時間という、一日の24分の1の時間を費やしてでも、やっぱり、家で寝るほうが身体の疲れ具合が違います。

で、例によって先日は、朝から晩まで働いて、終電で帰宅。

これで寝て、また早朝に出勤すれば……、と思ったのですが、う~む、近所に厄介な店を見つけてしまったんだよねぇ。

朝まで飲んで、楽器の演奏を出来る店。

しかも、家から歩いて1分もしないところに在るんですよ。

譜面が必要ならば、さっと、家に戻って取ってこられる。

ウッドベースだって、必要とあらば、気軽に家から運べてしまう。

かけたいCDが出てきたら、さっと戻ってさっと持ってこられる。

なんだか、トイレにいくぐらい気軽な感覚で行ける店が家の近所に出来たことはありがたいことでもありますが、逆に、大変なことでもあるのです。

うずくんですよ。

さーて、寝ようかと思うじゃないですか?

寝る前に一杯飲んでから寝ようか、と思う。

一杯飲んで寝るんだったら、どうせなら、“あの店”で飲むか、となってしまう。

で、どうせ飲むなら演奏も1曲ぐらいしたほうが良いよな、と思い、手が自然にベースに伸びている。

で、ベースをかついで店を尋ねてしまう。

先日は深夜の2時過ぎに店を訪ねました。

店がほぼ満席じゃないですか。

ブルースやら、ボサノヴァの演奏を客がしている。

しかも、私がよく顔を出す近所の楽器屋さんのお兄ちゃんまで来ているじゃないの(嬉)。世間は狭いなぁ。

混ぜてもらおっと。

ブルース、スタンダード、お客さんのオリジナル……。

演奏します。

「お、プロはやっぱり違うねぇ」

「いいベース弾くねぇ」

「味があるベース」

「先生、教えてくださいよ!」

みんな私のことをおだててくれます。

おだてに弱い私は、いい気になって、じゃんじゃかベースを弾きます。

いつもは、フロントを立てるために控えめに弾いている私でも、図にのって、アグレッシヴな突っ込み気味のタイム感で弾いてしまいます。

みなさん、アルコールで出来上がってしまって、ちょっとマッタリした演奏になってきちゃているので、意図的に活気づけるような、少し派手なベースを弾いてしまいます。

「うーん、お兄さん戦闘的なベースだねぇ」

悪い気はしません。

ますます図にのります。

ジム・ホールの弟子という人に習ったという飲み屋のマスターのシブいギターにあわせて、スタンダードを弾いたり、軽い音楽理論に関しての談義を交わします。

ジャズヴォーカルを志している加藤あいに少し似ている女性に、「あ、来週、オレがレビューを書いた本を参考にするといいよ」

なんて偉そうなことを言ってウンチクをたれます(あぁ恥ずかしい)。

そんなことをしながら、あっという間に時間が過ぎ去ります。

で、結局、朝を迎えるわけで(涙)。

朝いちばんに、また会社に戻って仕事をしなければならないのに、一体オレってなんなの?

寝るために家に帰ったのに、寝ないために家に帰ってるじゃないの。

2時間ほど、布団で横になります。

眠い目をこすりながらホームページを更新して、またまた出社をする私でありました。

疲れるけど、こういう生活も悪くないな、と思ってしまう自分のことを可愛い奴だぜ、と思います(アホ)。

記:2006/02/18

 - 雑想 雑記