オオカミ少女と黒王子/試写会記
2021/02/26
二階堂ふみ
先日、二階堂ふみの『蜜のあわれ』を観たばかりの状態で、間髪を入れず、二階堂ふみがJK(女子高生)役を演じた『オオカミ少女と黒王子』の試写を観てみました。
当然のことながら、『蜜のあわれ』で金魚ちゃんを演じた不思議少女・二階堂ふみの面影は影をひそめ、いわゆるフツーな女子高生、つまり友達関係や恋愛に悩む一般的な女子高生の二階堂ふみがいました。
正直言って、ルックス的には、原作のコミックのイメージに合っていないこともないとは思ったのですが、どうなんだろう?特に、あのキャラは二階堂ふみじゃなくても、良かったんじゃないかな?とも思ったことは確か。
山崎賢人という、この映画の看板俳優がいるのだから、もっと若手の新人女優を起用するのもひとつの手だったんじゃないかな?とも思ったわけです。
門脇麦
二階堂ふみは今年22歳。
これを書いている時点では、たしかまだ21歳だと思うんだけど、まぁ、年齢的にも女子高生の制服を着て、女子高生の役(しかも高1)を演じても違和感はそれほどないし、コスプレ感も少ないです。
しかし、彼女の親友役を演じる麦ちゃん(門脇麦)は、どうかな?
ちょっとコスプレ感が強い。
彼女が制服を着ると。
だって、数か月前は中学生だったという設定なんですから。
別に彼女が老け顔だからとか(現在23歳)、そういうことではなく、醸し出す雰囲気が、どうしても女子高生的じゃないんですよね。
ドラマ『ブラックプレジデント』や、映画『愛の渦』では、女子高生役を演じていた彼女ですが、そのイメージ、先入観も手伝ってか、どうしても制服姿の二階堂ふみとは釣り合わないかな?って感じがしました。
もっとも、フラフラしているところもあるヒロインを脇で支えるシッカリ者さんという位置づけということもあって、彼女の配役が決まったのかもしれませんが。
鉄塔
頭ぽんぽん、壁ドン(あったっけ?なかったとしても、それ的な言動)、イケメン男子に翻弄される女子……。
女子中学生や女子高生が「キュンキュン」する要素が満載ゆえ、これは、ティーン(十代)のためのデートムービーでしょうね。
あるいは、山崎賢人ファンの女子が萌え萌えするために映画館に足を運ぶには最適なムーヴィといえましょう。
そもそも原作コミックも少女漫画(『別冊マーガレット』連載)でしたし。
恋愛コメディとしてのストーリーにはそれほどツボにハマらなかったのですが、正直言って、ただ映像的にツボにはまったのが、麦ちゃん宅の前のシーンかな。
二階堂ふみが泣きながら麦ちゃんの自宅を訪ねるのですが、右側に麦ちゃんの家、真ん中に道路、その道路の中央に泣く二階堂みほと慰める麦ちゃん、そして、遠景には鉄塔。
手前に2人の少女、その背景に巨大な鉄塔。
このシーン、というか構図は、なんだか鉄塔や電信柱好きの私のツボを軽くチクッと突いてくれましたね。
観た日:2016/04/05
movie data
監督:廣木隆一
原作:八田鮎子
脚本:まなべゆきこ
出演:二階堂ふみ、山崎賢人、鈴木伸之、門脇麦、横浜流星、池田エライザ、玉城ティナ、吉沢亮、菜々緒
音楽:世武裕子
主題歌:back number《僕の名前を》
記:2016/04/06