「雲一号ベース」完成間近
先日、楽器屋のおにーさんから電話がありました。
彼の声を聞いたら、久々に彼と飲みたくなったので、楽器屋に遊びに行きました。
といっても、シゴトを一段落させてから向かったので、到着したのは、閉店時間の10時の1分前。
おにーさんが、閉店後の締め作業をしている間、私はベースマガジンなどを立ち読みして待ってました。
閉店後の作業が終了した後、近所の居酒屋に飲みにいきました。
話題は、当然ベースの話です。
そう、私は、夏にオリジナルのベース(エレキ)をオーダーしていたのですが、もうそろそろ出来上がってくるからです。
ボディ自体は既に完成。あとは、細かな調整に2週間ほど時間がかかるだけ、という状況なのだそうです。
楽器屋のおにーさんに、オーダーし、彼が見積もりや工房への交渉といった代理人的役割を請け負ってくれました。
先日、彼が工房を訪れた際、ほぼ完成しかけている私のベースを試奏したところ、「すっげぇ、イイ感じでしたよ。期待していてくださいね。」とのことでした。
うーん、完成が楽しみだなぁ。
早く弾きたい。
ちなみに、私がオーダーしたのは、5弦のフレットレスです。
いままで、色々なベースを弾いてきた体験に基づき、その体験の中からもっともオイシイところを抽出して、おにーさんにぶつけています。
で、私が出した要望、ほぼすべて実現されているので嬉しい限り。
具体的には、
・ボディはアルダー
・しかも、木目が美しい材を使うこと
・指板はハカランダ
・フレットラインを入れる
・指板の表面は薄~くコーティング
・コントロールは、フロント、リア、トーンの3つ
・コントロールのノブはメーカー問わないが重たい素材を使う
・トランスロッドは、ボディ側に露出させる
・塗装はブルーのサンバーストをラッカー塗装
・ピックガードは白、あるいはパールホワイト
・ナットはオイル漬けの牛骨
・ブリッジはバダス
・弦は裏通し
・ヘッドの上にはテンションピンを2本設ける
・ペグはゴトー製
・ピックアップは、ダンカンのヴィンテージタイプ5弦用を特注
・ストラップピンはシルバー
・ジャックはスイッチクラフト社製
・ヘッドにロゴは入れない
・ヘッドの裏面に雲モデル1号ということで“nuage-01"というシリアルナンバーを小さく入れる
・弦高は高め。つまり、ブリッジ取りつけの際はボディをザグらない
・ネックとボディはネジ4点止め
・ハイポジションのプレイヤビリティを高めるため、ボディ裏、ネックとの接合部には微妙なアールを設ける
・ボディとネックの接合部にはわずかな隙間も開けないこと
・ナットの弦間は0.95cm
です。
これらの要望を飲み屋で酒を飲みながら、ダラダラとノートに書き、ビリっと破って、おにーさんに、ハイ、こんな感じで作ってね、と渡したのです。
おにーさん、張り切って、「おおぉ久々にシゴトって感じだぜぇ~」と燃えていたのですが、翌日電話がかかってきて、「あのぉ、昨日もらった紙、読めない字が多いんですけど(笑)」
字がヘタな私がさらに酔っ払って書いているので、さらに可読性が低下していたという…。
ま、そんなこんなで、何度も電話のやり取りをくり返し、実際に店頭での打ち合わせを経て、恐らくは来月中にはこちらに納品されそうな「雲一號ベース」。
うーん、楽しみ、早く弾きたい。
楽器屋のおにーさん曰く。
「今の段階でもかなりイイ感じだということは保障しますが、本当にイイ音を鳴らすためには、最低3年は毎日弾きこんでくださいね。そうしないとボディ、本当に良い状態で鳴ってくれませんから」
そうかい、そうかい、毎日弾き込んでやろうじゃないの。
だから、早く手もとに届けておくれ(笑)。
というのは冗談で、職人さん、ナットクゆくまで調整してから納品してください。
2006年11月29日(from「ベース馬鹿見参!」)