HG パワードジム制作記

      2021/11/16

サマリー動画

クリアパーツのバイザーをはめ込むタイミング

量産型モビルスーツ・ジムをジムたらしめている最大の特徴は何か?

バイザーだと思うんですよね。

ガンダムタイプのツインアイでもなく、ジオンタイプのモノアイでもなく、やっぱり、ジムはたとえボディがガンダムでも、スペックがガンダム並みの高性能であっても、顔のメインカメラの形状がバイザーだという時点で、ジムはジムとしかいいようのない雰囲気を放っているんですね。

そりゃ、バイザータイプのロボットといえば、イデオンやバイファム、パトレイバーにバルキリーに量産型マジンガー等、他のアニメ作品にもジム的バイザー顔のロボットは数多く登場してはいるのですが、やっぱり顔面1/3を覆うバイザーがあると、無意識にジムという2文字が脳に浮かぶのは私だけではないでしょう。

では、ガンプラでジムを作り、塗装する際、バイザーは組み立ててから塗るのか、組み立てながら塗るのかが、いつもジムを作る際において、私の中では最大の悩みどころなんですよね。

組み立てた後に、バイザーのクリアパーツをマスキングをして周囲を塗装するという手もあるでしょう。

あるいは頭部を組み立てる前に塗装をしてからバイザーを組み込むという手もあるでしょう。

ジム改のMGを作った際は、バイザーを塗料で塗りつぶしてしまうという手法を使ったこともあります。

あるいは、ジムを素組みで組み立てたら、バイザー含め、ボディ全体にまんべんなくサーフェイサーをスプレーし、おおかた全体の塗装が終わる頃に、バイザーに付着したサフや塗料を筆に含ませたシンナーで溶解させるという手法もとったことがあります(ちなみに、ガンダム系のMSを作る際も同様の手法をとることが多いです)。

しかし、この手法を用いると、当たり前ですがバイザーのクリアパーツのツヤや輝きが失せてしまいます。

なので、クリアパーツのバイザーがキラキラとした光沢を放った状態で、全身がハードウェザリングされた状態のジムを作るにはどういう段取りが良いのか、あれこれと考えをめぐらせた結果、やはり「組み立てながら作るのがベストであろう」という結論に達しました。

では、この仮説を検証するためにジムを作ろう。
しかし、時間がかかるのはイヤなので、パーツ数の多いMGよりは、HGのほうが良いと考えたところ、そういえば、押入れの中には、まだ作っていないHGパーワードジムがあるということに気がつきました。

昨年、いや、もう一昨年か。
ヨドバシカメラ新宿西口本店の「模型おもちゃ館」で催される「オラジムコンテスト」に出品しようと思って買ったキットですね。
結局のところ、そのキットは作らず、ジ・オのボディにジムキャノンの顔をくっつけて「ジムォ」という、なんとも手抜きなネーミングの手抜き作品を出品しましたが、そんなこともあって、パワードジムの存在はすっかり忘れていました。

なので、作ります!

追加装甲(?)で、ちょいおデブになったジム、ちょっと強そうですね。

パワードジムの箱の中

HGパワードジムの箱の中をみてみましょう。

パーツ数も少なめ、価格もお手ごろ。
気軽につくるには、もってこいなガンプラです。

ビームサーベルが短いのもズングリむっくりなパワードジムっぽくて良いですね。

組み立て説明書です。
黒バックに浮き上がる、白とオレンジのボディがそそります。

下地は筆塗り

組み立てながら、ポンポンとスポンジ塗装をおこなっていきます。

スポンジでぽんぽんした塗料のプラスチックへの食いつきを良くするために、いつもならサーフェイサーを使うのですが、今回はサフは使わないつもりです。

なので、プラスチック表面からタミヤのアクリル塗料(アクリルミニ)を禿げ難くするために、まずは全体にラッカー系塗料を筆塗りします。

今回は、塗料が万が一はがれても、下地にシルバーを塗っておけば、自動的にハゲちょろ表現につながるだろうと考え、ミスターカラー(ラッカー系)のシルバーを筆で塗りました。

バイザーのクリアパーツとポリキャップ以外は、すべてのパーツに銀を筆塗りしています。

しかもランナーからパーツを切り離す前の段階で。

ちょっと見にくいかもしれないけれど、適当シルバー筆塗りの結果です。

シルバーが乾いたら、今度はアクリルミニのマホガニーやジャーマングレーやフラットブラウンやダークグレーをランダムに筆塗りをします。

銀が露出していたり、グレーだか茶色だか分からない複雑怪奇な色合いの状態になったパーツに、基本色をスポンジぽんぽんしていくわけです。

手始めに、まずは胸部から。

黄色の部分のみ面相筆による筆塗りです。

とりあえず、初日は、ここまで出来ました。

裏側。

ひととおり完成

翌日、音楽を聴きながらつらつらと手を動かしているうちに、なんとかカタチになりました。

バズーカを構えたほうが、ゴッツいボディに似合っていますね。

この後の作業は、汚し、ではなく、綺麗にしていく作業ですね。

ウェザリングではなく、クリーニングとでもいいましょうか。

とりあえず、ムラムラと色彩のギャップの差が激しいところを中心にフィルタリングをかけていきたいと思います。

完成

HGパワードジム、完成しました。

基本塗装(といえるのかな?)を終えて乾かした後、Mr.ウェザリングカラーで軽くフィルタリングをかけ、仕上げは油彩の白(クサカベ油絵の具のアイボリーホワイト)でドライブラシをかけただけです。

使用したウェザリングカラーは、白い部分はマルチホワイト、オレンジの部分はラストオレンジにフィルタ・リキット スポットイエローを混ぜたもの、その他の箇所はフィルタ・リキッド レイヤーバイオレットとステインブラウンを混ぜたものを薄めたものを軽く平筆で伸ばすように塗りつけていきました。

やっぱりバズーカのほうが似合っていますね。

作る前は、バックパックが大きいのでバランス悪いんじゃないかと一瞬思ったものですが、ぜんぜんそんなことありませんね。
カッコいい。

最近のガンプラは、やたらと長いビームサーベルのキットもありますが、このパワードジムに関しては、これくらいの長さが丁度良いんじゃないかと思います。

パーツ数が少ないこともあり、比較的短時間でサクサク作れました。

なかなか良いキットだったので、また機会があれば作ってみようかと思います。

記:2020/01/17

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