Wait&See~リスク~/宇多田ヒカル
2021/02/09
今までは街の中のBGMとして、右から左へと耳の穴を心地よく通り抜けていた宇多田ヒカルのナンバーだが、はじめて引っ掛かりを感じて、「お、いいな。」と感じたのが『Wait&See ~リスク~』。
「引っ掛か」ったのは「耳」ではなく、実は「目」なのだが(私は宇多田ヒカルのヴォーカルが苦手だ)、プロモーション映像に登場する近未来的なエアバイクのリアルなデザインと動きを見て、まるで
『超時空メルヘン・ババジ君』の「赤カブ号」じゃん(笑)! と思ったから。(⇒こちら)
あのエアバイク、渋谷の交差点のところでキュッ!と止まるところなんか、なかなか良いですな。
もちろん曲の方も、独特なAメロが耳をくすぐり、バックのトラックも非常に丁寧に作り込まれているので好感が持てる。
よって、私が苦手な「宇多田ヴォーカル」も、さほど気にならない。というか、このようなメロと譜割りであれば、彼女の歌のマッタリしたソウルとは違う独特な臭みの要素が薄れ、だいぶ良く聴こえてくるから不思議だ。
おそらく映像による第一印象の良さが大きいのだろう。
PVを制作したスタッフたちの勝利というべきだろうね。
記:2000/10/07