2016年の「サラリーマン川柳」も傑作ぞろい!
もはや5月の風物詩?!
第一生命保険が主催の「サラリーマン川柳」。
もう、毎年5月の風物詩のようになってきましたね。
さて、今年の1位は?
熟年離婚とドローン
1位の川柳は、
「退職金 もらった瞬間 妻ドローン」。
ははは、笑えますね。
最近流行りの(?)熟年離婚と、最近よくニュースに登場するドローン(小型無人飛行機)を引っ掛けた作品ですが、笑えないところが笑えてしまうという、日本人ならではの複雑なツボを刺激してくれました。
意外にも、この川柳を支持する女性も多いようです。
支持する理由は「やってみたいけど、出来ない」というような感想。
女性は皆、長年連れ添った旦那から逃げたいと思っているのかな?
「不倫」もそうだけど、女性は「やってみたいけど出来ない」ことに憧れるんですかね。
不倫モノのドラマって、一定の周期でヒットしますからね。最近だと『昼顔』か。
いっぽう、男性のほうの感想は「こうならないように気をつけなくちゃ」。
はい、気を付けてください。
福沢と野口
個人的に気に入っているのは、5位の「福沢を 崩した途端 去る野口」。
「ある、ある、ある!」ですね。
なぜか、不思議とお金を崩すと、あっという間に千円札、無くなっていきますよね。
7位の「決めるのは いつも現場に いない人」。
これも昔からそうですね。
ちょっと古いけど、『踊る大捜査線』の織田裕二の名セリフ、「事件は現場で起きているんですよ!」を思い出しました。
そうなんですよね、デスクと現場、キャリア組とノンキャリア組、ジェネラリストとスペシャリスト。
常に、現場で汗水働いている人よりも、机の上で動かない人のほうが偉い。
彼らのほうがお金をたくさんもらっている。
そして、現場の苦労をしらない。分かろうともしない。
この構図は、今も昔も変わらずといったところなんでしょう。
日本人のDNA
江戸時代の川柳も、きっと庶民たちは、今、私たちが苦笑いをするようなツボを突き、江戸の庶民も苦い笑いを浮かべていたのでしょう。
そう考えると、まだまだ江戸時代の日本人としての遺伝子を、まだまだ現代に生きる我々日本人は受け継いでいるのでしょうね。
まったく関係ないけれども、最近は一部の若い人たちの間ではヒップホップ、それもラップのバトルも盛んに盛り上がっている模様。
これも器は海外からの輸入であったとしても、上に乗っかる言葉のセレクトやセンスに関しては、若者もかなり敏感になって、自分なりのスタイルを構築しようとしている。
表現形態が変われど、日本人は言葉に敏感で、言葉に遊び、言葉を楽しむ民族なんじゃないかなと思っています。
記:2016/05/24