エコーかけまくりの音よりも、音圧の高いサウンドが好きだ。
2023/01/23
リバーブやディレイをかけまくったエコーがめろめろなサウンドよりも、音圧の高いゴリッとしたサウンドの方が好きだ。
YMOの『テクノデリック』で聴ける乾いた音圧の高いサウンドは、サンプリングした音色をコンプレッサーで圧縮し、一度エコーをかけるのだけれども残響をノイズ・ゲートでカットするという手法をとったようだが、このようなサウンド処理をされた音色が、私の場合、生理的に好きなようだ。
他に、具体的な好みを上げるとすると、ブルー・ノートのサウンドかな?
オーナーのアルフレッド・ライオンの要請に応じて、エンジニアのルディ・ヴァン・ゲルダーがほどこした録音処理。
これは中域を強調したゴリゴリ迫力サウンドなのだ。
これもまた、生の楽器とは違う音色になってしまうけれども、ブルーノートならではの迫力はリアリティを超えた生々しい迫力がある。
ブルーノートはアメリカのレーベルでありながらも、社長のアルフレッド・ライオンはドイツ人だ。
ドイツといえば、クラフトワークを思い出す。
クラフトワークの音圧高いサウンドも私は大好きだ。
たとえば、『エレクトリック・カフェ』で聴ける、電子音に艶があるにもかかわらずタイトかつ音圧の高いサウンドなんか、かなり快感だ。
それから、これもドイツ人好みのハンマー・ビート。
日本の音楽グループ、サロン・ミュージックもハンマー・ビートの影響を受けている。
『トップレス』というアルバムのハンマー・ビートを意識した打ち込みドラムの音処理は、思いのにヌケが良くて、かなりの気持ち良さだ。
ヌケの良いスネアの音といえば、立花ハジメの『テッキー君とキップルちゃん』の、「スッコーン!」と抜けた音の中にも乾いた感触の高橋幸宏のスネアの音色もいいね。
とにかく私は、音圧の高い音が大好き。
ひらひら、ふにゃふにゃな芯の無い音も、アレンジや楽曲次第では好きなんだけれども、基本、音にガッツが宿っているほうが好きなんだなぁ。
記:2000/12/09