モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット/佐久間健一
2021/02/13
振動マシンで体幹実感
ここ数ヶ月の間、ヨドバシカメラでは、「ぶるぶる振動マシン」のデモンストレーションを店頭で行っています。
ラッキーウエスト シェイカーバイブプレート 振動マシン LW-VP711
この振動がかなり強力で、下から突き上げられるようなパワフルな振れと、その緩急が気持ちよいので、新宿や秋葉原に行くたびに、図々しくも試乗させてもらっているんですね。
このブルブルとお尻や腰が揺れる感覚を味わうたびに、やっぱり人間はコア(体幹)だよな~ということを実感しています。
足ぶら体幹トレーニング
このオールカラーで図解が豊富の『モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット』は、タイトルどおり体幹を鍛える、あるいは正常に戻すトレーニングが豊富に掲載されています。
既に100万部を突破しているようなので、実行している方もたくさんいると思いますが、多くの人は、「痩せ」や「スリム」になるという効果を実感する以前に、「なんとなく身軽」になってきているという感覚を味わっているのではないでしょうか。
実は私も十数年前から、体幹を鍛えるトレーニングを毎朝、ほぼ無意識に行っているんですね。
といっても、布団から出て眠気を取るために、片足ずつ足を10回ブラブラさせるだけなんですけどね。
でも、この方法はシンプルながらも体幹が鍛えられる方法らしいです。
以前、雑誌で饗庭秀直先生が監修し水野裕子さんがモデルをやっていた健康コーナーを担当していたことがあるんですが、撮影の合間に、饗庭さんから「片足をブラブラ10回させるだけでも、かなりの効果がありますよ」と言われて以来、よほどのことがない限り、起きたらブラブラさせることを習慣にしています。
ボケ~ッとしているとバランスが崩れることもあるので、強制的に目を醒ます効果があることも無理なく続けられている理由かもしれません。
もちろん、本書に記されているエクササイズの方法は、私の単純な「足ぶら」なんかよりは、高度な方法ですが、とはいえそれほど難しいものではありません。
ただ、やっぱりいくつかのエクササイズを試してみると、あ~、やっぱり年をとったなぁ、アカンなぁ、もっと体幹を鍛えないと、と思うのであります。
ライザップなみの効果
この本が100万部を突破した大きな理由として、昨年末に放送された『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』で紹介されたことが大きいのではないかと。
クリス・ハートが17kg、比企理恵が11㎏減量というライザップなみの効果をあげており、ライザップにウン十万円払うんだったら、ダメもとで1000円の本で試してみようと考えた人が多いからここまで売れたのでしょうね。
テレビの告知効果って、相変わらずスゴいものがあります。
ただ、この本を読んで、個人的に気になったことは、呼吸に関して。
昔、ちょこっとヨガを習っていたからかもしれませんが、呼吸が気になるんですよね。
ほら、こういうポーズ系(?)のエクササイズって、呼吸も大事な要素だと思うんです。
ところが、この本には呼吸に関しての言及が少ない、というかほとんど無いんですね。
ヨガの場合だと、息を吸ってポーズを取り、その後何秒止めて……みたいに、呼吸と動き(ポーズ)が密接に連動しているのですよ。
もっとも、この「体幹リセット」のエクササイズはヨガではないから、あまり呼吸の要素は関係ないのかな?
食生活も大事
そして、もうひとつ個人的に感じたことは、ダイエットって、本書に記されている体幹を鍛えるエクササイズをはじめ、「運動」「エクササイズ」で完結するものではなく、きちんとした食生活もめちゃくちゃ大事だと思うんですよね。
無茶苦茶な食生活を送っている私が言っても説得力はありませんが、知り合いでエステに勤めていた人の話だったら説得力があるでしょう。
彼女曰く、「定期的な運動、規則的な食生活、その際、食事に注意しなければならないことは、野菜や魚など季節の旬のものを食べることが一番! 時間はかかるけど、自然にキレイになるし、それが結局は一番の方法。」だそうです。
なので、彼女が勤めていたエステサロンでは、会員の食事の献立を考えることも重要なプログラムのひとつだったのだそうです。
これで規則的かつ栄養バランスの整った食生活に戻れた人は、あとは会員の期間が終了しても、特に一人暮らしの女性は、オイシックスのような旬の食材の宅配サービスに登録する人も多いようですね。
体幹リセットのエクササイズは確かに効き目はありそうですが、食生活においての栄養バランスもセットで考えたいものですね。
破滅的な食生活をおくっている私が言ったところで説得力はゼロですが……。
記:2018/01/18