素組み!ティエレン地上型/HG 1/144 MSJ-06II-A ティエレン地上型 (機動戦士ガンダム00)
2021/11/11
無骨なティエレン
ティエレンの地上型を作りたいと思います。
脚も腕も細っ~いユニオンのユニオンフラッグカスタムを作っていたら、その反動で太くて鈍重なティエレンを作ってみたくなりました。
無骨さが魅力のティエレン。
ユニオンフラッグは飛行機に足が生えたようなシルエットだとすれば(実際飛行形態に変形しますが)、人類革新連盟のティエレンは、まるで戦車に足が生えたかのようなメカメカしいシルエットが魅力です。
この設計コンセプトがまるで異なる2陣営の主力機を並べてみるのも面白そうですね。
何を隠そう、私はティエレンが大好きなのです。
ティエレンカッコいい、ティエレン大好き。
いかにも、兵器!というか、いかにも建機って感じで、建機好きの私にとっては、ツボだらけの造形なんですよ。
もちろん、『ガンダムダブルオー』を見ている間は、華麗に活躍するエクシアをはじめとしたソレスタルビーイングのガンダムたちに肩入れをして見ていた自分がいます。
しかし、いざガンプラを手に取り作ると、エクシアやダブルオーは抜群のスタイルの良さを誇るものの、なんだか「華奢」「小さくまとまりすぎている」という感じが否めず、逆にティエレンの場合は、「無骨」「デカい」「迫力」といった力強さをひしひしと感じてくるのです。
以前、宇宙タイプを作ったときに、そのことは顕著に感じましたね。
たしかに、ガンダムやユニオンのMSに比べれば鈍重で前時代的なフォルムかもしれませんが、実際にティエレンのキットを作りながら、だんだんとカタチになっていく過程を味わえば、装甲の厚さと堅牢そうな構造は、必ずや作っている人を虜にすることでしょう。
まずは素組みで、ちゃちゃっとカタチにしてみたいと思います。
箱の中
ティエレンの箱の中です。
ランナーなどが入った袋が2枚と取説(取り扱い説明書/設計図)。
袋から取り出したパーツ類を並べてみました。
ランナーが3枚。
パーツ数は比較的少なめです。
たったこれだけのパーツの量で、あんなに複雑な形状のティエレンを再現できるのですから、さすがバンダイ!
Aランナー。
Bランナー。
Cランナー。
シールとポリキャップ。
一部、曲面の多いパーツに関しては、ランナーから切り離すのが面倒そうな箇所もありますが、パーツ数が少ないため、すぐに完成しそうです。
組み立て説明書
ティエレン地上型の組み立て説明書です。
早速、組み立てていきたいと思います。
胸部の組み立て
まずはティエレンの胸部を組み立てます。
このアナログチックなカタチ、好きなんですよ。
上から見ると、まるで昔の共産圏の戦車の砲塔を思い出します。
T-55あたりに似ているのかな?とロシア戦車の資料集を久々にめくってみたら、あれま、記憶の中のT-55の砲塔とはまた違った形状でした。
タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.98 ソビエト戦車 T-55 プラモデル 32598
ティエレンを保有する人革連が「中国、ロシアのアジア部分や他の旧共産圏、インドなどを中心に構成された連合国家」であるという先入観から、「ロシアっぽさ」を無意識に見出そうとしていたのかもしれません。
この胸部の円筒部分に、肩部のユニットを装着すると、ユニークなティエレンの胸部が出来上がります。
肩のパーツです。
くっつけました。
この角度から見ると、ウルトラマンタロウのZAT、もしくはウルトラマンレオのMACの基地を思い出します。
昔、MACの基地(マッキー秘密基地)を持っていて遊んでいたんですが、懐かしいですね。
マッキー秘密基地(MAC基地) ウルトラマンレオ 今井科学 完成品
バックパック
バックパックを組み立てました。
バックパックというよりは、アナログ的なデザインの巨大通信機を背中に背負っているような感じがしますね。
しかし、ティエレンの無骨さに拍車をかけているようなデザインなので好きです。
とても今から300年後の2300年代の兵器には見えないけど……。
腰部の組み立て
次に腰部を組み立てました。
なかなか堅牢そうなデザインです。
機動性を犠牲にしてでも、装甲の厚さで防御力を高めるという人革連の設計コンセプトが、こんなところにも色濃く漂っていますね。
胸部と合体!
パテでガザガザに荒らして鋳造表現をしたら、ロシア戦車風に渋くキマるんだろうなぁ。今回はやらないけど。
おいしいカタチに目がない人にとっては、とても目の保養になる立体造形物なんじゃないかと。
脚部の組み立て
ティエレンの脚部を組み立てました。
この妙に縦長な足がそそりますね。
両脇のいくつかの突起物もそそります。
合体させたら、こんな感じ。
巨大な円形の関節パーツもそそります。
ボディに装着!
脚の生えた戦車って感じですね。
とりあえず、歩くの遅そう(笑)。
しかし、そこがイイ(見ているぶんには)。
腕部の組み立て
ティエレンの腕部を組み立てました。
胸部に装着!
肩ユニットを前後にスライドさせることによって、ポーズのバリエーションが広がります。
色も色なので、見ようによっては、人型メカかえる君に見えなくもありません。
右のみ平手が付属しています。
右てをパーに差し替えてみました。
あとは頭部を作れば、ティエレン地上型の本体は完成です。
頭部の組み立て
ティエレンの頭部を組み立てました。
円形の部分に頭部がちょこんと乗るわけです。
モノアイのシールを貼ったパーツを乗せます。
ゴッツいボディに、ちょこんと小さな目。
これの上に、頭部のパーツを被せれば、「ティエレン頭」の出来上がり。
頭小さしティエレンさん。
押忍!これで本体は完成っす!
防具
両肩に取り付けるシールドです。
なんとまあ分厚いこと。
厚さを測ったら約5ミリでした。
ということは?
このキットは1/144ですから、実際の厚さは576ミリということになります。
つまり57センチ。
戦艦大和の装甲は410ミリ、帝国海軍の軍艦でもっとも厚い装甲で「厚化粧」と呼ばれていた富士の装甲は457ミリですから、ティエレンの型に装着される装甲はそれ以上ということになります。
凄い!
もっとも、中身はモナカのように空洞かもしれませんが。
チョバム装甲、あるいは爆発反応装甲のようなものなのかもしれませんね。
戦艦よりも分厚い装甲板を肩に装着してみました。
次に左脚に装着する装甲です。
裏側です。
脚部に装着しました。
うーむゴツい!
武器類
ティエレン地上型のメイン武装である200mm×25口径長滑空砲を組み立てました。
左右どちらの腕にでも装備させることが出来ます。
左腕に装備。
右腕に装備。
次にカーボンブレイド。
こちらはランナーから切り離すだけでOK。
持たせてみました。
使わないときは、お尻のところの装甲版にぶら下げることが出来ます。
完成!
ティエレン地上型の素組み、完成しました!
無骨で力強いフォルム。
うーむ、ティエレン!
片足に装備されシールドに滑空砲を固定するポーズをつけるの、けっこう大変です。
後姿のゴチャゴチャ感も、たまらんでがんす。
左右に分割された頭部のパーツは接着して隙間を消したほうが良かったかも。
最強ではない。
しかし、頑丈なのである。
哀愁ただよう男の人型建機。
ティエレン=鉄人。
命名した人は、人類革新連盟の中国系の開発者、あるいは高官?
これが、セルゲイ・スミルノフ専用機(MSJ-06III-A)だったり、ソーマ・ピーリス用のタオツーになると、もう少し精悍でライトなイメージになってしまうのですが、やはり個人的には量産期のカラーとデザインが、ザクやスコープドッグなどの量産機に比肩しうるほどの「ザ・量産機!」というイメージを醸しだしているので大好きですね。
たくさん作って並べてみたいMSの一つです。
しばらく飾って眺めたら、塗装作業に移りたいと思います。
塗装の記録は、
>>ティエレンを建機のように塗ってみる
をご覧ください。
記:2018/12/19