T.T.T/J.R.モンテローズ
2021/01/30
テナーサックス奏者のJ.R.モンテローズといえば、すぐに思い出すのが、ミンガスの『直立猿人』だったり、ブルーノートの『J.R.モンテローズ』だったりなのですが、これらから受けるイメージは、いずれも「クセのあるテナー」なのではないでしょうか?
ところがところが。
たしかにクセというか、独特なコクはあるんですが、ストーリーヴィルから出ている、このライブ盤なんてどうよ?
吹きまくりんぐ。
難解さ、なっしんぐ。
しかも、全然難解ではなく、チェット・ベイカーと共演していることによる「チェット効果」もあるんでしょうけど、とにかくスイートですらあります(特にバラード演奏が)
今の自分の本音をさらけだすかのようなブロウ。
うーん、まさに、このジャケットの表情が物語っているかのよう。
非常に心地よいテナーサウンドです。
ハードバップのテイストを失わないバックのピアノトリオもグッド。
バックのピアノトリオは、ホッド・オブライエンのレギュラートリオです。
J.R.さん、頑張ってます!
こっちも頑張って聴かなくちゃって気分にさせてくれます。
▼収録曲
1. ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ
2. オール・ザ・シングス・ユー・アー
3. ホワッツ・ニュー
4. セントラル・パーク・ウェスト
5. エアジン-ビ・バップ・テーマ
記:2016/03/05