HGUC AMX-011S ザクIII改 制作記
2022/09/14
ボリュームたっぷりな機体
ZZガンダムに登場したネオ・ジオンのザクIII改を作ります。
HGUC、1/144スケールのガンプラですね。
けっこうガッシリとした体格ゆえ、ザクの延長線上のMS(モビルスーツ)には見えず、個人的には、ゲルググをマッチョにした機体というイメージのほうが強いのですが、それは量産型ゲルググの渋いカラーリングに似ているからなのかもしれませんね。
かなりボリューミーな体格ではありますが、昔のHGシリーズらしくパーツは少なめです。
組立説明書です。
なんたって、このキットが発売されたのは1999年ですから、もう20年以上前のガンプラなんですね。
HGシリーズがスタートしたばかりの時期に発売され、たしかHGシリーズの3番目のキットで、ガンキャノン⇒ギャン⇒ザクIII改 という順番だと記憶しています。
で、ぱっぱかボディと脚部を組み立ててしまいました。
基本、無塗装・素組みでいく予定ですが、ウェザリングはしたいので、焼鉄色やフラットブラックで軽い汚しを入れながら組んでいます。
スカートの横側の合わせ目に生じた隙間が目立つので、そこの箇所はパテ埋め中。
後ろからみると、お尻のユニット、でけぇ~!
まるでジ・オ。
>>青ジオ・ビーム・スナイパー! HGUCジ・オ塗装レポート
あるいは、仮面ライダーだと、オーガや、ウィザードを思い出します。
予想通り、大雑把かつド迫力なMSで、制作途中の現時点においても、なかなかの存在感を放っています。
あとは、腕と頭部とバックパックの組み立てですな。
記:2020/04/28
カタチ完成 マホスミ入れ
ザクIII改(カスタム)の組み立てが終わりました。
後ろ姿。
やはり「尻板」がデカ長い。
うーむ、プラスチック、プラスチックしていますね。
ま、素材がプラスチックだから当たり前なんですが。
ま、この鮮やかな黄緑なんかは、レゴ、というよりは昔のダイヤブロックみたいな色調で懐かしくて良い感じではあるのですが、もう少し兵機感を出すために、これから汚していきたいと思います。
ちなみに、いくつかの合わせ目隠しや、窪み(モールド)には軽くスミ入れをしています。
けっこう汚れる可能性の高そうな足のアーマーとか。
足の先っちょのマークはイエロー+ゴールドで部分塗装をしたり、エッジの部分は焼鉄色で軽くチッピングをしています。
今回のスミ入れは、エナメル系やガンダムマーカーではなく、ラッカー系のマホガニーを面相筆で描くような感じで行っています。
ま、プラモの『墨入れ」といえば、伸びの良いエナメル系や油彩でするのが定石ですが、ラッカー系でやっちゃいけないというルールもないので(と勝手に思っています)、「当たりをつける」ぐらいの軽い感じで、うっすらとマホガニっています。
これから一旦解体して細かな部分を汚していきたいと思います。
記:2020/04/30
汚しの前のカンタン下地作り
HGUCのザクIII改、ウェザリングを施して完成しました。
今回は成型色を活かしたいと考えたため、ビームサーベルなど、明らかにこの色はちゃうやろというところには一部部分塗装をしましたが、基本は無塗装です。
なんたって、ビームサーベルの成型色はゼロ戦のような暗緑色(濃緑色)、それも三菱系の明るい感じではなく、中島系の暗くくすんだ色っぽい色調のものでしたからね。
そういう部分は筆塗りで塗装しましたが、あとはだいたい無着色。
あ、それとビームライフルのブルーは、いくらなんでも重量感無さすぎに感じたので、ラッカー系のごちゃ混ぜ色をプライマーがわりに下塗りをして、その上にタミヤアクリルのダークシーグレー、ニュートラルグレーを順に塗り重ねました。
あとは、ウェザリングカラーや油彩などで汚せば一丁上がり!……といきたいのですが、とはいえ、やっぱりプラスチックのテカテカした表面にウェザリングカラーなどを載せても、食いつきが悪いんですよね。
もう少しプラスチックの表面に気持ちザラザラ感や、色ムラが欲しい。
なので、基本色のいたるところに、似たような色をスポンジでポンポン叩きつけています。
明るいグリーン(黄緑)の箇所は、タミヤアクリルのイエローグリーンとフラットグリーンを適当に混ぜた色をランダムにスポンジで叩きつけ、濃いグリーンの箇所にはクレオスのミスターカラー(ラッカー系)の暗緑色の中島系を叩きつけた後に、三菱系をスポンジで叩きつけました。
それと薄いグレーというかブルーの箇所には、タミヤアクリルのミディアムブルーやフィールドブルー、あるいはこれらを適当に混ぜた色をスポンジで叩きつけています。
ほとんど同じ色なので遠くから見ると、その変化はよくわからないのですが、近くで見ると、つるつるとしたプラスチックの地肌がマットになってる箇所とか、梨地になっているところもでてきて、このようなザラついて均等さが破壊された下地の上に液状のミスターウェザリングカラーを塗ったほうが個人的には筆を握る指が喜ぶ(笑)。
使用した色は、最初にフィルタ・リキッド バイオレットを全部に薄く塗り、あとは、場所に応じてステインブラウンだったり、青だったり、黄色だったり、黄土色だったり、グレーだったり、オレンジ色だったりグリーンだったり、黒だったりと、ほぼ全部の色をうっすらと塗っています。
そして、要所要所を油彩のアイボリーホワイト、バーントシェンナ、カドミウムオレンジをアクセント的にドライブラシ。
乾かす時間も含め、ほぼ半日でウェザリング作業は終了です。
後ろ姿。
無骨ですなぁ。
同じザクの発展型とはいえ、これを作る前に作ったマラサイの流麗さとはことなり、四角いブロックをガッチャン、ガッチャンと合体させました的なごっつさがあります。
横から見ると『帰ってきたウルトラマン』に登場した怪獣ムルチを思い出してしまうのは私だけ?
関係ないけど、ムルチが登場する回「怪獣使いと少年」は名作でしたね。
僧侶に扮した隊長など謎の多い異色なエピソードでもありますが、差別問題を寓話仕立てにしつつも、子どもの心にしっかりと大人になってからも考える種を蒔いてくれた内容でした。
腿のアーマーはビームキャノンにもなります。
二刀流!
太いぞビームサーベル!
このザクIII改は、なにしろHGシリーズの初期も初期のガンプラなので(箱のナンバーは003)、かなり粗削りなところもあるのですが、それを補って余りある「どうだ強そうだろう!」という「存在感の説得力」のようなものが強引に醸し出る楽しいキットではありました。
記:2020/05/02